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- 2023.01.12 Thursday
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JUGEMテーマ:コメディ映画全般
「素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店」
原題:De Surprise
監督:マイケ・ファン・ディム
2015年 オランダ映画 105分
キャスト:イェルーン・ファン・コーニングスブリュッヘ
ジョルジナ・フェルバーン
ヤン・デクレイル
ヘンリー・グッドマン
ベルギーの貴族で大富豪のヤーコブは母の死後、かねて
からの希望通り自殺を試みるも失敗。彼はたまたま見かけた
「死後の楽園」旅行を手配する会社に立ち寄ると、そこで
アンネという女性と知り合うのだった。
<お勧め星>☆☆☆☆ ブラックな面もあるけれど、
おしゃれなラブストーリが楽しめます。
車が好きなので、一応映画に登場する名車の名前をメモしました。
・キャデラックDTS
・ジャガーEタイプ、Fタイプ、XEブラック
・シトロエンメアリー
・ファセル・ヴェガHK500
・メルセデスベンツSクラス
・ポルシェ356スピードスター
・レンジローバー ヴォーグ
どれか1台と言われたらシトロエンメアリーが欲しいな。多分
映画内アンネが乗っていたと思う。
〇見どころ
音楽がとてもいいです。クラッシクの名曲が耳障りよく流れ、
その中で大金持ちで貴族なのにイケてない中年お坊ちゃま、
ヤーコブと、キュートだけれど男勝りでやんちゃなアンネの
「変な気持ち」になる過程が楽しく描かれます。
ヤーコブ側には明らかに胡散臭い弁護士フェルメールと実直な
老執事長ムラーがいて、その対比もうまく映されます。
実母の死後、かねてからの念願だった死を選ぼうとするも、
ことごとく失敗し、「死後の楽園」なる自殺ほう助組織を知ると、
さっそくそこに向かう。なぜ彼が母の死にも悲しまず、また
自分の死を願うのか、それも細かく描かれ、納得のいく内容
なのです。
そして棺を選ぶ場所で知り合ったアンネとの関係が中盤、少々
スリリングな展開を見せながら、軽妙なタッチでストーリーは
進み、ほほう、とうなること間違いなし。アンネのように高級車を
ブイブイふかして運転したいものです。
ハッピーな中に心底愛する人に寄り添ってもらいたいという切ない
話も盛り込んでラストまで見せてくれる秀逸な内容でした。主役の
イェルーン・ファン・コーニングスブリュッヘが、この役のために
17kg減量し、孤独かつ純真な中年男を演じたのは素晴らしかったです。
JUGEMテーマ:コメディ映画全般
「クーパー家の晩餐」
原題:Love the Coopers
監督:ジェシー・ネルソン
2015年 アメリカ映画 107分
キャスト:ダイアン・キートン
ジョン・グッドマン
アマンダ・セイフライド
オリビア・ワイルド
アラン・アーキン
クーパー家は毎年クリスマスイブにファミリーが
集合してディナーを楽しむことになっている。
シャーロットはその支度の追われるが、子供たちは
それぞれ問題を抱え、サムと彼女もある問題を隠して
いるのだった。
<お勧め星>☆☆☆☆ イブの日に個性あふれる家族の
姿を楽しく描いた映画です。
気分よく見終わってRotten Tomatoesの評価を見たら
18%という思いがけない低さにびっくり。どうやら
新しいアイデアもなければ、心に残る内容でもないと
いうことらしい。
〇見どころ
クリスマスイブを祝うためにクーパー家のメンバーが
サムとシャーロットの家に集まるわけですが、実は楽しみに
しているのはシャーロットだけというのがわかります。
彼女は母親としてこのパーティーだけでなく、他の面でも
子供たちを仕切りたいし、それが親の務めだと信じている
わけです。とはいえサムとシャーロットはこのパーティーが
終わったら別居するらしい。
息子ハンクは離婚し、3人の子供がいながら失業したことを
言い出せない。娘エレノアは、母親の期待を裏切ってばかりの
自分に嫌気がさしていながら、義務感でパーティへ向かい、
なぜか空港のバーでナンパした軍人ジョーと行動を共にするのです。
個人的にはこのエレノアが一番好きかな。この強がっている
姿に隠した内面のもろさに気づかない男たちはアホだ。
また、シャーロットの妹エマは姉へのプレゼントを万引きし、
パトカーに乗っている。この姉妹の確執もおもしろい。
姉妹ってこういうもんなのよね。どちらも被害者意識を持ち、
それを大人だから表に出さないで過ごすんです。
そして祖父バッキーはお目当ての店員ルビーがいるカフェに
毎日通っているけれど、彼女が今日でやめることを知り驚き
怒るのです。
これにハンクの子供や叔母の姿が加わり、パーティーの準備から
パーティーへと話は進んでいきます。どこか既視感のあるシーンの
寄せ集めだと思うのは、見終わってからで、見ている間はとても
楽しい。
特に愛犬ラグズの表情がいいですね。
誰もが問題を抱えていて、それが表面化しても特に驚かないと
いう不思議な一家ですが、「大家族の喜び」がその問題と
紙一重であり、欠点もひっくるめて愛すべき家族だと実感
するのです。まさにワンだふるなクリスマス!!
JUGEMテーマ:コメディ映画全般
「幸せになるための5秒間」
原題:A Long Way Down
2014年 ドイツ=イギリス映画 96分
監督:パスカル・ショメイユ
キャスト:ピアース・ブロスナン
トニ・コレット
アーロン・ポール
イモージェン・ブーツ
ロザムンド・パイク
ある年の大晦日、元TV司会者マーティンは、
自殺をするためにフリートタワーの屋上へ向かう。
しかしそこへ同じように自殺を考える男女が集まって
来て、彼らはとりあえずバレンタインデーまで自殺を
延期することに決めるのだったが...。
<お勧め星>☆☆☆☆ 邦題の意味がわかると少しだけ
幸せを感じます。
日本未公開映画でWOWOWにて鑑賞しました。あまり
評価が高くないのは、「自殺」というテーマを扱った
わりには、話が軽すぎるからでしょうか。
ピアース・ブロスナン演じるマーティン・シャープはTVの
名司会者で、富も名誉も手に入れていたのに、未成年と知らず
女性と不適切な関係を持ったことから、仕事、家庭を失った
あげく刑務所暮らしを強いられ、出所したばかり。こんな
不名誉には、耐えられない!ということで、大晦日に自殺を
決行しようと、自殺の名所フリートタワーの屋上へ向かうのです。
さあ、飛び降りるぞ、と思ったとき、屋上のドアが開いて、
別の女性が登場。
「お先にどうぞ」
「いや、見られていたらできないよ」
「じゃあ、向こうを向いてるわ」こんなトンチンカンな会話を
していると、次には泣きながら若い女性が走り込んできます。
あらら隅を見るとピザ配達の男までいる。屋上にピザを配達する
はずもなく、彼も自殺しに来たとわかります。このメンバーは、
障害を持つ息子マティと2人暮らしのモーリン。−hopeless
有名な政治家の娘ジェスーbroken heart ほかの理由の方が大きい。
ピザ配達員JJーcancer どうも怪しい。
彼らは大雨が降ってきたことで、とりあえず今日の決行は
中止し、バレンタインデーまで延期することを誓約するのです。
命を粗末にするなんて不届きだと言われそうですが、人間
生きていれば、死んでしまいたいと思う瞬間って幾度となく
訪れると思う。それを実行するかしないかは別として、
その時は自分の不幸さや悲しさ、悔しさ、怒りなどを抑える
ことに必死なのです。それが抑えられなくなったのが4人に
とってたまたま同じ日だったということでしょう。という
具合に話は進み、金銭目的に利用しようとしたマスコミには、
逆に追い回され、さらに傷つくことになってしまう者も現れます。
マーティンの後任の司会者ペニー役で、ロザムンド・パイクが
出演してします。
これがまた嫌らしいマスコミの姿そのものなんですよね。
視聴者が知りたいことを代弁して尋ねる?いやそこはもう聞か
なくてもいいでしょう?それがマスコミの使命?いや傲慢だよ。
てんやわんやで迎えたバレンタインデー当日。さあ、4人はどう
なっているのか。
やり直せないのは今したこと。これは金門橋から飛び降りて奇跡的に
生存した男の言葉だそうです。その「今」は5秒間だそうで、
それ以外はいくらでもやり直しができるという意味ですね。
少しだけ幸せになれるラストです。