「ストーン」
原題:stone
監督:ジョン・カーラン
2010年 アメリカ映画 109分
キャスト:ロバート・デ・ニーロ
エドワード・ノートン(2008年「幻影師アイゼンハイム」)
ミラ・ジョヴォヴィッチ
フランセス・コンロイ(2009年「シェルター」)
エンヴァー・ジョカ
仮釈放管理官をしているジャックは、定年も近いある日、いつものように1人の
囚人と面談する。彼の名はジェラルド。彼は散々悪態をついたあげく、自分の
妻を利用してジャックに接近することを試みるのだった。
デトロイトで毎日仮釈放の面談をしているジャック役は、ロバート・デ・ニーロ。
定年を間近に控え、結婚43年目を迎える妻、マデリンと毎週教会へ通う熱心な
キリスト教信者である。この辺りで既に違和感を感じ始めます。
そして彼が担当したジェラルド・クリーソン、通称ストーン役はエドワード・ノートン
です。ブルーの瞳がとてもきれい。
彼は従弟ともに自分の祖父母を殺害、家に放火した罪で8年間服役しているのです。
仮釈放の面談でも反抗的で、ジャックに対して心証が悪い彼は、ミラ・ジョヴォヴィッチ
演じる妻ルセッタを利用して、色仕掛けでジャックに取り入ろうと画策します。
いやだ、ミラに口角をちょっこり上げて微笑みかけられたら、どんな堅物もイチコロじゃん。
結構頑張ったジャックも遂に陥落〜。
毎日車の中で、神の教えを聞くジャックの心にたったさざ波は、冒頭の若かりし頃、家を
出ようとした妻に抵抗した時に聞こえたハエの羽音につながっているのでしょうか。
ハエは閉じた窓に押しつぶされ、それと同時に夫婦の本音も押しつぶされてしまったのかな。
一方、ストーンは新興宗教にはまり、自ら悟りを開いていく。今まで通り奔放なルセッタとは
違う世界に行ってしまったようです。
そしてジャックとマデリンの亀裂が決定的なものになる。43年も辛抱して、なぜ今頃?と
思ってしまいます。
表向きは更生を信じて囚人を仮釈放し、1か月後にはほとんどが刑務所戻り、という仕事を
こなす虚しさに耐えてきたジャック。
それと実は彼の信仰心が薄く、妻の言葉に耳を傾けなかった夫に耐えてきた妻マデリンの
忍耐の限界。
わかるようでわからない2人の心の動きでした。
また、なぜジャックがいつも通り毅然とした態度をとれなかったのか、宗教絡みなだけに理解
に苦しむストーリーでした。
<マープルの採点>
お勧め星 ☆☆
グロ星 ☆
ハラハラ星 ☆
エロエロ星 ☆
ダルダル星 ☆☆
今日は立秋らしい。どこに秋があるのかしら。