リベンジ・トラップ 美しぎる罠

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JUGEMテーマ:サスペンス映画全般

 

リベンジ・トラップ

 

「リベンジ・トラップ 美しすぎる罠」

原題:Return to Sender

監督:フォアド・ミカティ

2015年 アメリカ映画 94分

キャスト:ロザムンド・パイク

     シャイロー・フェルナンデス

     ニック・ノルティ

 

有能なナース、ミランダは、友人の紹介と勘違い

した男にレイプされる。犯人ウィリアムは捕まるが、

彼女はなぜか彼に面会を求める手紙を送り続けるの

だった。

 

<お勧め星>☆☆ ロザムンド・パイクは怖い。

でももう少し丁寧な説明がないとねえ...。

 

ナースのミランダは超潔癖症らしく、自分専用の

ボールペンでないとサインすら嫌がるし、同僚ナンシー

が、お菓子を食べた手でつかんだ受話器なんか、汚物

扱いです。でもそれに何か意味があるのかというと、

よく分かりません。

オペ専門のナースを目指すミランダは実は、人を切る

ことに快感を覚えるのではないか?と思うのは、序盤に

ステーキを喉に詰まらせた男性の首にナイフを刺して救う

シーンを見てからです。さらにミランダの母は彼女の

目の前で亡くなっていて、父ミッチェルはそのことを

気にしているけれど、家族間、特に母親と何があったのか

全然分かりません。ミッチェル役のニック・ノルティは

さすがの貫禄です。

 

リベンジ・トラップ

 

そしてブラインド・デートの日、その相手ケヴィンと勘違い

して家に招き入れた変態男に、なんとミランダはレイプされます。

 

リベンジ・トラップ

 

このシーンは短いながらロザムンド・パイクの表情で何が

起きたか想像できるというもの。その後の放心状態の彼女の

演技は、本当に素晴らしいです。でも一番怖いのは、彼女が

冷たく本心を言い放つシーンですかね。笑えば可愛いし、

すませば美人、そして心底怒ると、無表情になる、そんな

七変化が見られます。

ただ、邦題からすっかりネタバレしているんだけど、ミランダは

当然ウィリアムに復讐を計画しているんです。それがまことに

回りくどい。

 

リベンジ・トラップ

 

刑務所に収監された犯人ウィリアムに面会を求める手紙を

書き続け、遂に面会できると、まるで彼に心を寄せているか

のようのふるまうミランダ。実はレイプの後遺症で手の震えが

止まらず、オペ専門ナースの道は閉ざされてしまっています。

一方の変態男ウィリアムは

「俺と一度関係を持つと忘れられなくなるんだ」

なんて、同房で多分彼が暴行した男性に自慢げに言うの。

バカじゃないの?ただとても小賢しいウィリアムは、模範囚で

すぐに仮釈放されるのです。

「修復してもらわないと」

ミランダはミチェルに、ウィリアムの存在を問い詰められると

答えます。

原題の「Return to Sender」は、刑務所のウィリアムに宛てた

手紙が受け取られず、家に戻ってくるときに押されている文字で

あり、それは当然、他の意味、つまりミランダの心の修復も

意味するのは、当然のこと。

甘ーいレモネードが甘すぎたのは...。ラスト付近は突然ホラー

映画並みの恐怖を味わえますが、それもこれもすべて

ロザムンド・パイクの演技力によるものでした。ミランダに

ついて過去に遡って丁寧に描いたらもっと面白かったのに。

 

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ブラック・ハッカー

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JUGEMテーマ:サスペンス映画全般

 

ブラック・ハッカー

 

「ブラック・ハッカー」

原題:Open Windows

監督:ナチョ・ビガロンド

2014年 アメリカ=スペイン映画 100分 

PG12

キャスト:イライジャ・ウッド

     サーシャ・グレイ

     ニール・マイケル

 

人気女優ジルの追っかけブログを主宰している

ニックは、彼女とのディナーが中止になり、さらに

コードと名乗る謎の人物から指示を受け始める。

コードの指示は次第にエスカレートしていき...。

 

<お勧め星>☆☆半 途中で内容がよくわからなく

なってしまいました。

 

主役のニック・チェンバース役は

「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズの

イライジャ・ウッド。

 

ブラック・ハッカー

 

全てパソコン画面とwebカメラを使った映像で構成されていて、

他人のパソコンや携帯電話にいとも簡単に侵入し、メールや

通話を盗み聞きし、逆に本人の映像を撮影してしまうことが

できるなんて、大こわ!この構成はかなり斬新です。

オープニングの映画のプレミア試写会で主演女優ジルとして

紹介されるのが、肌を露出しない有名女優の設定なのに、

実際はポルノ映画出身のサーシャ・グレイというのも皮肉

めいています。きれいな女優さんです。

 

ブラック・ハッカー

 

で、肝心のストーリーは、「ジル追っかけどっとコム」を

主宰するニックが、ブログコンテストのご褒美で彼女との

ディナーができると、ホテルでその時を待っているところから

始まります。突然パソコンの画面に何者かが侵入し、コードと

名乗りつつ、彼においしい映像を送るわけですよ。ジルの

携帯をハッキングし、彼女の私生活をどんどん見せてくる。

いけないと思っていても大好きなジル様のおいしい映像は

見たい。おまけにディナーはドタキャンされたし...。

てな具合にコードの指示に従っていると、どんどん危ない

シーンに遭遇し始めるわけです。そもそもなぜニックに

そんなことをさせるのか、その理由がわからない。さらに、

ニックを天才ハッカーと勘違いし、接触してくるハッカー集団

も登場し、ますます混乱するし、その映像が実は録画だよーん、

と言われてしまうと、何が今起きているのか、場所は?誰が?

と謎は深まるばかりです。パトカーとのカーチェイスはコード

の車の中のジルを、これまた監視カメラ映像で映し、まことに

よくできています。だけどラスト付近はなんだかよくわから

なくなってしまいました。どんでん返しの繰り返しについて

いけませんでした。あー残念。

 

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迷宮カフェ

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JUGEMテーマ:邦画

 

迷宮カフェ

 

「迷宮カフェ」

監督:帆根川 廣

2015年 日本映画 111分

キャスト:関 めぐみ

     市川由衣

     角田信朗

     藤原 薫

     大迫一平

 

群馬の山奥にある「訪れる客がいなくなるカフェ」

を取材するため、フリーのライター、榎木田が現地

へ向かう。マリコという女性が経営するカフェに通い、

その真相を探っていくが...。

 

<お勧め星>☆☆半 骨髄移植がメインテーマなら

別にミステリー仕立てにしなくてもいいのに。

 

 

<ネタバレ>

 

 

 

「明日いい天気だったら2人で一緒に死なない?」

と話す16歳のマリコとソラ。「死」を簡単に口にする

のは、その若さゆえでしょうか。そして次のシーンでは

ソラは電車が走って来る線路上に立っているのです。

 

迷宮カフェ

 

時は過ぎ、この題名通り群馬の山の中で訪れる客がいなく

なるというカフェ「キエザ・マジョーレ」についてその

噂の真偽を確かめるべく取材に行くフリーの記者、榎木田

が映ります。まるで「世にも奇妙な物語」のような始まり方

であり、『季節のメニュー』を注文し、バラの花を持って

いたら、オーナーのマリコが、客を2階に案内するなんて、

かなりミステリアス。2階に何があるんだろう。

 

迷宮カフェ

 

マリコはもちろん最初に制服姿で映ったマリコの成長した

姿でしょうね。ところがその「謎」が

*自殺志願者に骨髄バンクにドナー登録させ、適合者が

見つかり、骨髄移植をするまで生活の面倒を見て、その後

薬を渡す。

とあっという間にバラされると、あとはヒューマンドラマに

変わってしまうのです。骨髄移植の説明をするナースが吉井伶

というのも、この映画の本来の目的を物語るようです。

だったら敢えてミステリー風に仕立てなくてもよかったんじゃ

ないかなあ。

 

迷宮カフェ

 

筋肉命の松浦、オデコがコンプレックスのあすか、誰かを

殺したい衝動を持つ家族に捨てられた早川と、全く個性の

異なる人物の毎日を笑いと涙で描いていくと、なぜか

「感動ポルノ」という言葉を思い出してしまいます。

骨髄移植は、本当に必要だし、そのドナー登録推進は逼迫

したものですが、あくまでも押し付けられるものではない。

映画内でも松浦はドナーとなった後に、別居していた妻の

元に戻っていくし、マリコがドナーとなった後にしたかった

ことなんて、とっくの昔にわかっているのに、敢えて説明

シーンを組み込み、ソラの妹トワの登場で、その覚悟は消える。

そもそもソラは「弟ができる」と言っていたはず。あの情報は

間違っていたのかしら。

唯一驚かされたのは、自分と同じ考えの男が、自分のしようと

した無差別殺人を目の前で行った、という早川の話が、実は

自分のことで名前も速水だったということ。彼を連行しに来た

警官に

「刑務所に入っても骨髄移植はできますか?」

などと抜かし、

「100万人救っても奪った命は戻らない」

と言われ、泣き崩れる。当たり前だ。彼は家族がいたけれど

誰一人側にいなかった孤独な境遇なんだとあすかに言われても

全然心に響かず、獄中結婚する意味をわかりません。第一あすか

のオデコなんて全然おかしくないじゃん。

生きようとする人と自殺を志願する人を対比させて描いた映画

とはいえ、あのカフェでいなくなった人は実際にはいないし、

取材させた編集者の娘があすかなんて、出来過ぎた話です。

とにかくモヤモヤした内容の映画でした。

 

 

 

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悪魔は闇に蠢く

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JUGEMテーマ:韓国映画全般

 

悪魔は闇にうごめく

 

「悪魔は闇に蠢く」

原題:Manhole

監督:シン・ジェヨン

2014年 韓国映画 101分

キャスト:チョン・ギョンホ

     チョン・ユミ

     キム・セロン

     チェ・ドンムン

 

ソウル市内で失踪事件が相次ぐ中、姉ヨンソを

迎えに行った耳の不自由な妹スジョンも行方不明

となる。警察には相手にされず、ヨンソは独自に

捜索を開始するが...。

 

<お勧め星>☆☆ ああだるい。説明が不十分すぎる。

 

 

あまりにつまらないので当然ネタバレ

 

 

始まり方はとても怖いのです。パパと携帯で通話している

女子高生が、街灯の点滅している場所のマンホールに

スルっと引きずり込まれるのです。ギョギョギョ!ちなみに

この女子高生は殴られたり髪を切られたりしたあげく、

ラップでぐるぐる巻きにされた遺体で、父親に発見されます。

かわいそうに...。

そして主役の登場。ヨンソとスジョン姉妹は、両親を亡くし、

2人で仲良く暮らしているのですが、スジョンは耳が不自由

なのです。その原因が姉に関係しているかのような映像が

あったけれど、あまり説明もなく、姉ちゃんは妹の保護者と

して責任感を感じまくっています。

「夜は危ないから家で待っててね」

こんなに失踪事件が相次いでいるから当然の心配をするのに、

スジョンは

「もう家を出ちゃった」

なんてヘラヘラ笑いながらメールを送信。スジョン役の

キム・セロンちゃんが、いつの間にか女の子らしくなって、

ばっちり二重になっています。耳が不自由な設定に何か意味が

あるかと思ったけれど、最後まで特にそれは関係なかったみたい。

そして冒頭に姿を消した少女の父は元警官で今はタクシー運転手

ジョンホであり、マンホールの奥の奥のその下の方で、彼女が

いたぶられる姿が映ります。

 

悪魔は闇にうごめく

 

犯人役は結構イケメン。とにかく暗くジメジメしたシーンが続き、

あまりに映像が暗くて見えづらいので、リプレイすることが

しばしばです。劇場で見たら意味不明だったな。

当然のごとくスジョンもマンホールに引きずり込まれます。ここも

含めて、危険を感じたら明るい所へ逃げればいいのに、どいつも

こいつも、立ち止まってじーっとしてます。だから捕まるんだよ。

 

悪魔は闇にうごめく

 

そこからいつも通り無能な警察の存在は無視して、ヨンソ、

ジョンホ、そしてジョンホの警察時代の同僚で、今は謹慎中の

警官が、マンホール内に不信を抱き、潜入し、捜索開始。

 

悪魔は闇にうごめく

 

メインは姉ちゃんヨンソとジョンホVS犯人の戦いという構図です。

犯人は父が家族に火をつけ無理心中を図った過去を持つものの、

監視カメラやら地下道に張り巡らされた罠やら、マンホールを

使っての人の拉致をする意味がいまいちわかりません。疑似家族を

作りたいなら殺すこともないだろうに。それに同じ場所であれほど

人が失踪したら、絶対に警察が捜索するよね。

姉妹は再会できても、すぐにどちらかが捕まり、そしてまた2人で

逃走、また捕まるの繰り返しで、本当に飽きるったらありゃしない。

犯人の元に鎖につながれて拘束されていた、意思疎通の出来ない

少年はいったい誰?

ラストは犯人の暗視ゴーグルをつけ赤い目をした誰かが、地下を

歩いていくと、鎖が引きずられる音がします。ふふーん、それを

使いたかったのね。

 

 

 

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トランストリップ

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JUGEMテーマ:サスペンス映画全般

 

トランストリップ

 

「トランストリップ」

原題:Magic Magic

監督:セバスティアン・スィルバ

2013年 アメリカ=チリ映画 98分

キャスト:ジュノ・テンプル

     エミリー・ブラウニング

     マイケル・セラ

     カタリーナ・サンディノ・モレノ

 

休暇を過ごすため、サンディエゴの大学に通う従妹

サラの元を訪れたアリシアは、サラの恋人たちと彼の

別荘へ向かう。しかしサラは急用で引き返し、一人

残されたアリシアは、不眠のせいで幻覚や幻聴に悩ま

されるのだった。

 

<お勧め星>☆☆半 全編に漂う不気味な雰囲気と不快さは

極めて個性的な映画を感じさせます。

 

評価が真っ二つの映画で、駄作という人もいれば、スリル

満点だという人もいます。こういうdangerousな映画は絶対に

チャレンジしたいので早速鑑賞。

オープニングから設定が分かりづらいのですが、それは、まず

「言語」によるものです。サラとアリシアは従妹で、サラは

サンディエゴの大学に通っているようで、現地の恋人アグスティン、

そして彼の姉バルバラ、サラ用に用意されたと思しき、

アメリカ人で外交官の息子ブリンク達がみんなスペイン語で話す

のです。アリシアは英語しか分からないから、彼らが彼女のこと

を卑猥な言葉でからかってもちんぷんかんぷん。サラも従妹の

ために英語を使ってあげればいいのに、ついスペイン語で話すから、

アリシアの孤独が最初から感じられるのです。こんな僻地を初めて

の海外旅行に選ばなくてもいいのにねえ。

さらに向かう先のアグスティンの別荘がある地区はマプチェ族の

村で、これがまた全然分からない言葉を話すのです。その上サラは

大学の試験を受けなくてはならず、急きょサンディエゴに戻って

しまう。これは試験が理由じゃなかったみたいね。

別荘に到着するまでの道のりで、子犬を拾ったものの再び捨てたり、

到着した別荘は携帯の電波が届きません。完ぺきアウェーなアリシア

は必死で電波の届く丘まで上るけれど、サラとは十分会話ができず。

 

トランストリップ

 

アリシア以外はスペイン語で話して、彼女の孤独感を募らせるし、

狩猟に出かけて、残酷にも美しい鳥を射殺します。

 

トランストリップ

 

ブリンク役の俳優さんがゲイっぽかったけれど、実はアリシアの

相手用にアグスティンが連れてきたところを見るとそうではない

のかな。こいつが本当に不快なことばかりしでかします。

幻覚や幻聴に悩み、不眠に陥ったアリシアにバルバラが与えたのは

筋弛緩剤。もう帰ったらいいのにねえ。それでも眠れず、今度は

アグスティンが催眠療法を試すと、あっという間にアリシアは

トランス状態となり、エロい踊りをしたあげく、暖炉の炭を握って

手にやけどを負ってしまいます。5時間かかっても病院へ行こうよ。

いやもう帰ろうよ。

 

トランストリップ

 

アグスティン役の俳優さんが結構イケメンです。

どんどん奇行を繰り返すアリシアは、目の下に隈ができているし、

唇だってカッサカサ。それなのに、バルバラの素人療法やら、現地の

薬草を貼ったり、そのお茶を飲まして治療していくんです。

画面からも彼女がどんどん追い詰められていくのが感じられるん

ですよ。最終的に病院に行くかと思いきや、現地の呪術登場。

そんなもので治るかい!散々薬やら薬草やらへんてこりんなお茶を

飲んだあげく、上半身をあらわにさせられて呪術を受けたってもう

無理!

「魂は浄化された。あとは魂が戻るのを待て」

え〜!アリシアの息は止まっているよ。それでも呪術師の言いつけ通り

サラがアリシアの鼻の下を葉っぱでこすりつつ、病院へ向かう車でend。

とっても不気味な映画でしたね。そしてなかなかお目にかかれない展開

だったと思います。それほど嫌いではありません。

 

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クーデター

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JUGEMテーマ:サスペンス映画全般

 

クーデター

 

「クーデター」

原題:No Escape

監督:ジョン・エリック・ドゥードル

2015年 アメリカ映画 101分

キャスト:オーウェン・ウィルソン

     レイク・ベルス

     ターリング・ジェリンズ

     クレア・キア

     ピアース・ブロスナン

 

テキサスからアジアの棒国へ水道関係の仕事のため

赴任したジャック一家。しかし突然のクーデターに

巻き込まれ、ホテルは暴徒に襲撃され、一家はひたすら

逃亡を続けるが...。

 

<お勧め星>☆☆半 緊張感がある割には、時々イライラ

する無駄な人間ドラマやセリフがあります。

 

「10歩先を行く」が主人公ジャックのモットーらしい

けれど、どうもそれが実践されているとは思えません。

東南アジアの某国に赴任したアメリカ人のジャックは、

妻アニー、娘ルーシー、ビーズと共に飛行機で移動中。

お行儀の悪い娘に冒頭からイラつきます。こんな席の側に

座りたくないわね。

 

クーデター

 

そして空港に到着したものの迎えはおらず、ハモンドという

ジョシュ・ブローリン演じる旅慣れた男の車でホテルに向かう

わけです。あれ〜、ホテルの周りに軍隊が結集しているし、

部屋のテレビは映らない上、会社からの連絡は来ず、ネットも

携帯もつながりません。そう、この国では首相が暗殺され

クーデターが起きているのです。

序盤から思うのですが、娘ルーシーがとても足手まとい。勝手に

プールに行ったり、向こうのビルに飛び移れ、という父の指示

にも従えません。

 

クーデター

 

アメリカ映画なので、きっと子供の命を奪うことはないから、

そこは安心して見られます。さらにこの某国アジアの国の国民を

悪く描きすぎです。欧米人の権益のために途上国が利用され、

すべてを奪われていく民衆の怒りも理解できるのです。なのに、

まるで無学で貧しくて暴力的に一方的に描くのはどうかと思う。

 

クーデター

 

ホテルが攻め込まれ、救出に来たと思ったヘリからの攻撃で

次々に射殺されていく欧米人。一般人を無差別に殺している

大国は、これよりももっとすごい空爆をしているからね。

頼みの綱のアメリカ大使館は既に敵に焼き打ちに遭っている

のです。

4人で一緒に行動すればいいのに、なぜかジャックが銃を

奪いに行ったり、それを救うためにアニーが囮になったりと

無駄なシーンの連続は、緊張感を途切れさせます。家族の

ために、敵を殺害し、生き残りをかけ国境を越えようと川を

下る一家は、さて無事に生還できるのでしょうか。この時も

身を隠すために、現地の人にジャックは腕時計や靴を上げて

います。そこまで貧しいかもしれないけれど、ここはやや

気分が悪くなる。アジア人をバカにし過ぎているわ。 

終盤にハモンドの素性が分かるけれど、そんな簡単に民間人に

身分を明かしてもいいのね?ラストは特に感動しなかったです。

 

 

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Seventh Code  セブンスコード

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JUGEMテーマ:邦画

 

セブンスコード

 

「Seventh Code セブンスコード」

監督:黒沢 清

2013年 日本映画 60分

キャスト:前田敦子

     鈴木亮平

     山本浩司

 

ロシア、ウラジオストクへ松永という1人の男を

追いかけてきた秋子。再会した松永は彼女のことを

覚えておらず、すぐに姿を消すが、秋子は必死で

その行方を追うのだった。

 

<お勧め星>☆☆ ウラジオストクの寂れた景色と

ヒロインのイメージがぴったり合っています。

 

元々は黒沢清監督を起用して前田敦子の新曲

「セブンスコード」のPVを作ったら、思いのほか出来が

良くて、映画祭に出品、その勢いで1週間だけ劇場公開

されたらしいです。まあ、前田敦子さんの歌のPVという

時点で、あの放送事故、「木綿のハンカチーフ」を

太田裕美さんと歌った映像を思い出し、マイナス100点。

「クロユリ団地」も2013年公開だから、いやな予感を

持ちつつ鑑賞。場所はロシア、ウラジオストク。寂れた街を

走る古い車や吹きすさぶ風、廃工場跡など、極北の町が

前田敦子のイメージとぴったりです。鈴木亮平演じる松永に

東京で一度食事に誘われただけで、ここまで追いかけてくる

ほぼストーカーの秋子は、大きなスーツケースをがらがら

引きずって歩いているのです。

 

セブンスコード

 

秋子がなぜにロシア語を話せるのかとか、怪しいロシア人に

麻袋に入れられポイされても、自力でそこから出てきて、他人の

家から衣服をちゃっかり盗めるのかなど、とても不思議に思う

ことがあるけれど、それは後半の怒涛の展開で納得できます。

(しないけど)

松永に逃げられ、食堂を経営する斎藤の世話になる秋子の

食べっぷりの良さはぴか一。セリフなくてもいいです。

 

セブンスコード

 

松永はどうやら核爆弾の部品クライトロンの闇取引をしている

らしいと斎藤に教えられるけれど、秋子は全然怖らず、その廃工場へ

入っていこうとして斎藤に止められる始末です。なんでこれほど

までにストーカーし続けるのか。

斎藤の恋人で中国人のシャオイェンの「力が欲しい」という言葉に

頷く秋子。彼女が日本人の秋子に与謝野晶子の詩の一節を教える

くだりは、ちょっと皮肉めいていて面白かった。ラストにトラックの

荷台でその一節を叫ぶんだけど、そこだけ秋子が素敵に見えたかな。

 

 

ネタバレ

 

松永を追ってきた秋子は実は、彼の持っている部品を回収する

ためにロシア人政治家に雇われたスパイ?で、なんと松永と格闘に

なると、ものすごい(それほどでもない)アクションで、彼を倒し、

クッションを頭に押し付けてズドン。クッションを押し付けた割には

銃声が響いているけれど、階下の松永の仲間は気づかず。

ああ、あのHK様が、こんなに簡単に負けてしまうなて、よほど強い

蹴りを入れたのでしょう。あのブーツは鉄片が入っているのかも。

そして約束通り報酬をもらい、ヒッチハイクでトラックの荷台に

乗せてもらうと、そこにはダイナマイトが積んであるという。

どこまでも続く一本道で、トラックの後ろには例の青い車が接近...。

もちろんその間、前田敦子さんに新曲が流れ、歌唱力がアップしたと

思わせてくれます。ギターまでひいちゃうぞ。そして遠くのほうで

発砲音と爆発シーンが映ります。その火の中から出てきたら、

それこそ女スパイなのにね。

 

 

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悪魔の秘め事

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悪魔の秘め事

 

「悪魔の秘め事」

原題:The Devil You Know 

監督:ジェームズ・オークリー

2013年 アメリカ映画 72分

キャスト:レナ・オリン

     ロザムンド・パイク

     ジェニファー・ローレン

     スディーン・ウィンタース

 

往年の大女優キャサリンを母に持つ新人女優

ゾーイは、自分の才能より母の方に魅力がある

ことにコンプレックスを抱えている。そんな母が

女優として復帰することになると、彼女宛に

脅迫状が届き始めるのだった。

 

<お勧め星>☆☆ 短い映画なのにとても間延び

していて、思わせぶりなセリフの乱発です。

 

<ネタバレしています>

ジェニファー・ローレンスがいつ登場するのかと

思っていたら、ロザムンド・パイク演じるゾーイの

少女時代の回想シーンにちょっとだけ出るのみです。

 

悪魔の秘め事

 

この映画は実は2007年頃の撮影で、当時はまだ彼女は

無名だったらしい。その後は快進撃を続けています。

ストーリーは、往年の大女優キャサリン・ヴェイルの

娘ゾーイが低予算映画に出演してもその演技はいまいちで、

撮影現場を訪れる母親の方に、みんなが注目してしまうと

いう悲しい姿から始まります。偉大な俳優を親に持つと、

それを乗り越えるのはすごく難しいですよね。

 

悪魔の秘め事

 

すごく気になるのは、セリフがブツブツ切れることで、

誰かと誰かが会話をしていると必ずほかの人が割り込んで

来て、大事な内容が曖昧で終わってしまうことがしばしば。

いつの時代の女かわからないようなキャサリンの秘書エディ

とキャサリンの今の夫でほぼヒモ状態の脚本家ジェイク、

そして娘ゾーイとキャサリンたちの関係が上手く伝わらない

のです。

 

悪魔の秘め事

 

とりあえずキャサリンの元夫マックスは、何者かに殺害され、

当時キャサリンは犯人扱いされたらしいこと。その後ジェイク

と再婚したものの、ジェイクは仕事をせず、女遊びをしている

らしい。さらにキャサリンに再び主演女優の仕事が舞い込むと、

突然「人殺し」と書かれた脅迫状が届けられるようになったこと。

さらにさらにあろうことか、ゾーイはジェイクと関係があること

などが、つらつらと映像で流れます。で、何のつながりがあるの?

そうなんですよ。まあコンプレックスの塊のようなゾーイが母親

とジェイクの関係を面白く思っていないのはわかるけれど、回想

映像のマックスとゾーイの関係はなんだったんだろう。

とてもわかりづらいけれど、なぜか4人はその事件のあった

別荘に集合するのです。冒頭の銃4発発射音のような音が再び響き、

そこにはゾーイが倒れています。え〜、ゾーイ死んだの?

いえいえこれは大根女優の小芝居で、それを見たら母がジェイク

を疑い、誰からか入手していた(これが誰か不明)銃で、彼を

撃つと娘は思ったみたい。だから撃たなかった母親の代わりに

ゾーイが彼をズドン。待って、ゾーイっていつ銃を手に入れたの

かしら。アメリカだから持っていても不思議じゃないか。

要するに、前の事件もゾーイがしでかしたことで、その尻拭いを

キャサリンがしてあげた。しかし女優として再出発する今、この時

また尻拭いはご免よ。と言うことでゾーイに銃を放り投げたのかな。

ラストの秘書とキャサリンの親密な関係を表す光景は意味深でした。

でも面白くないです。

 

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ハイネケン 誘拐の代償

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JUGEMテーマ:サスペンス映画全般

 

ハイネケン誘拐の代償

 

「ハイネケン 誘拐の代償」

原題:Kidnapping Mr.Heineken

監督:ダニエル・アレフレッドソン

2015年 ベルギー=イギリス=オランダ映画 95分

キャスト:アンソニー・ホプキンス

     ジム・スタージェス

     サム・ワーシントン

     ライアン・クワンテン

 

1983年、幼馴染のコル、ヴィレムら5人組は、一攫千金を

狙って、大富豪のハイネケン氏と運転手を誘拐する。しかし

身代金は一向に支払われず、彼らの中に苛立ちが広がる...。

 

<お勧め星>☆☆半 実際の事件を描いただけに、何がメイン

テーマなのかかなり中途半端になっています。

 

1983年に発生した世界屈指のビールメーカー、ハイネケン社

の経営者、フレディ・ハイネケン氏が誘拐された実話を基に

描かれた映画ですが、誘拐する側と誘拐される側の両視点から

真実に迫る、とジャケットに書いてある割には、どちらも不十分

にしか映し出されません。

 

ハイネケン誘拐の代償

 

カット、コル、ヴィレム、スパイクス、ブレイクスは幼馴染で

何かの事業をしていたらしいのですが、行き詰まり、銀行から

融資を受けようにも、会社所有の建物は不法占拠者が住んで

いるから、まずそれを解決しないと審査を通らないのです。

じゃあ、ということで暴力的に彼らを追い出したら、通報されて

あえなく逮捕されてしまう。とりあえず彼らは地道にコツコツと

働くのが嫌らしい。で、コルの恋人が妊娠したことをきっかけに、

彼は大きな計画を思いつくわけですよ。コルの恋人はヴィレムの

妹という、本当に狭い世界で生きている人たちなんです。コルの

計画というのは、大富豪ハイネケン氏を誘拐し、身代金を奪うと

いう大きな犯罪であり、そんな計画にほいほい乗っかるメンバーも

同じ穴のむじなという感じです。ちなみにヴィレムの父は、クビに

なったくせに、ハイネケン氏とのツーショット写真を居間に飾って

います。だから彼をターゲットにしたのか、たまたま金持ちだった

からなのか、そこは全く分かりません。真実に迫ってないですよ。

見るからにバカそうな5人組ですが、計画の下準備だけはしっかり

こなし、銀行強盗でかっこよく金を奪い、その金で誘拐のための

車や監禁場所を準備し、いざ決行。「ドイツ語で」と言っているのに、

英語を話しちゃうバカぶりはご愛敬で、ここからの5人の姿は犯罪者

には程遠いのです。

 

ハイネケン誘拐の代償

 

人質の待遇はかなりいいし、ハイネケン氏のわがままも結構

聞くんですよ。一方で、身代金を支払う広告は一向に新聞に載らず、

彼らは焦り始めます。この間の警察の動きが一切描かれないのは

不気味だけれど、こんな大富豪が誘拐されたら、警察の威信をかけて

捜査するはずだよね。何とか金をゲットしたものの、彼らの背後には

尾行の車がいるわけです。「匿名のタレこみがあった」と字幕に

あったから、彼らのうちの誰かか、家族か、知り合いかが、チクった

のかもしれません。それもわからず。次々に逮捕されたり、自首して

いく仲間と、逃げ続けるコルとヴィレム。これもコルがソーニャに

電話したことで、あっという間に居場所がバレます。ハイネケン氏が

映画の中で、「裕福さと友人の多さは同時には得られない」と語った

ことがそのまま結論につながっているとしたら、何とも浅い映画です。

特に緊迫感もなく、登場人物の誰にも感情移入できないし、真実が

わかるはずもなく、最後まで中途半端な映画でした。コルとヴィレム

のその後の方が興味深いよな。

 

 

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監禁 レディ・ベンジェンス

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JUGEMテーマ:サスペンス映画全般

 

監禁 レディ・ベンジェンス

 

「監禁 レディ・ベンジェンス」

原題:Bound to Vengence

監督:J・M・クラビオト

2015年 アメリカ映画 79分

キャスト:ティナ・イブレフ

     リチャード・タイソン

     ビアンカ・マリンフスキ

 

何者かに監禁されていたイブは、隙をついて、その男を

攻撃し、逃走を図る。しかし男の所持品から、他にも

被害者がいることを知り、彼女は男に指示して、女性たちを

救い出そうと考えるのだったが。

 

<お勧め星>☆☆ 映画のメインテーマを理解するのに、

かなり脳内補充が必要です。

 

<ネタバレ>

79分という短い映画なのにとても長く感じます。ラストに

なってようやくヒロインに少しだけ感情移入できたかな。

どこかの砂漠の中の一軒家に男が車で乗り付け、食事を手に

地下室に入っていきます。鍵はジャラジャラいっぱいあって、

よく一発でこのカギだと分かるものだと思うほど。

そして地下室には、な、なんとイブという若い女性が監禁

されているのです。これは予想通り。

「ほい、今日からは分け合わなくてもいんだぞ。ご希望の

野菜入りのスープもあるからな」そういえば、こいつ、さっき

調理していたな。あそこで手を切っていたけど、たくさん血が

出た割には絆創膏してないぞ。

 

監禁 レディ・ベンジェンス

 

余計なことを考えていると、イブは手元の煉瓦で男をめちゃくちゃ

殴り、あっという間に形勢逆転です。ちゃちゃっと逃げようと

思うと、車のキーがないのか、エンジンがかからないのか、

「ファーック!」イブさん汚い言葉を発して家に戻って来ます。

 

監禁 レディ・ベンジェンス

 

家の中をあれこれさばくっていると、男の所持品から、女性の

写真やファイルが出てくるのです。彼女はそこから、女性たちの

救出に向かうために、この男を連れ出すわけです。イブが器用に

こさえた首輪をつけて、男は監禁した女性の家を案内するのです。

いや、ここは911に通報した方がいいですよ。案の定1人目の

ニーナは、監禁のせいで正常な精神状態でなくなっており、

解放すると外に飛び出して行って、けっつまづいて首に何かが

刺さって死んでしまう。すると、この男は「お前のせいだぞ」

などと、見当違いにイブを責め立てるわけです。いけ好かない奴。

2人目のローラは、すっかり男に洗脳されていて、解放したイブを

襲ってくるものだから、イブは男の家から持ち出した銃でバンバン

撃つわけです。「お前は2人も殺したんだぞ」おい、どの口が言う?

 

監禁 レディ・ベンジェンス

 

冒頭から頻繁に入り込むロニーとイブのうざい恋人映像は何の

意味があるのだろう。2人のセリフがくさいったらありゃしない。

ちなみにイブはものすごく射撃が上手く、狙った相手にはしっかり

命中させることができます。だから3人目のリーの時には、

彼女を慰み物にしていた男2人を、見事倒すことができるんです。

ついでに銃弾も山ほど持っているらしい。そして次はなんと

人身売買のような組織に拉致られている女性たちを発見します。

あれ?こういう話だったのかしら。「大男」がいるというから、

どんな大男が襲い掛かると思ったら、ハゲ散らかしたおっさん。

彼はリーがぶっ倒してくれます。結構みんな弱いのよね。

で、犯人の男が

「ロニーみたいだったら、俺もこんな人生を歩まなかった」

なんて言うから、にわかにロニーが怪しくなってくるわけです。

もしかして最初から拉致る目的でイブに近づいたのか?いやいや

そこは本人が6か月も彼女の行方を捜し、家も職も失ったと言って

いたな。じゃあなんで次の場所にロニーがいたんだろう?捜して

いるうちに、捜し疲れてこの手の仲間に加わったということかな?

そもそもイブがどういう経緯で拉致されたのか全然説明がなかった

じゃないの?ビデオ映像で仲良く映っていたのは、イブの妹ディランで、

彼女は拘束されているうちに衰弱死したらしいとわかると、最後の

仕打ちは納得できるかな。自分の家庭は守り、女性を拉致して

弄ぶとは許せませんなあ。でもだからこそ911通報しましょうよ。

男も「他にいっぱい同じような女がいるんだぞ。見捨てるのか」

と悪あがきのように言ってたじゃないですか。

監禁リベンジ物としては、かなり変わったストーリーでしたが、

なんだかもやもやする映画でした。

 

 

 

 

 

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