レ・ミゼラブル

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JUGEMテーマ:洋画

レ・ミゼラブル

「レ・ミゼラブル」
原題:Les Miserables
監督:トム・フーバー
2012年   イギリス映画   157分
キャスト:ヒュー・ジャックマン
     ラッセル・クロウ
     アン・ハサウェイ
     アマンダ・サイフリッド
     ヘレナ・ボナム=カーター

パン1つを盗んだ罪で19年服役したジャン・バルジャンは、一生仮釈放
の身であることを告げられる。そして彼に慈悲をかけたくれた司祭を裏切り
再び盗みを働いてしまう。しかしそんな彼を広い心で赦してくれた司祭に
胸を打たれ、彼は生まれ変わることを決意する。数年後マレーヌと名前を
変え、市長になったバルジャンは、彼の工場で働くフォンテーヌと知り合う
のだった。

レ・ミゼラブル

久しぶりに劇場にて鑑賞。撮影現場でピアノ伴奏に合わせて歌ったとのことですが
見事な歌声が冒頭から響き渡ります。主人公ジャン・バルジャン役は「リアル・スチール」
(2011)のヒュー・ジャックマン。怪力の持ち主バルジャンにふさわしいマッチョな肉体
の持ち主です。そして当然のことながら、歌唱力は素晴らしい。そしてその彼を
ひたすら追い続ける警官ジャベール役はラッセル・クロウです。舞台では彼にも
感動するらしいのですが、この映画ではやや存在感が薄いです。


レ・ミゼラブル

仮釈放の身から逃亡し、工場を起こして成功をおさめ、市長にまでなったバルジャン
はマドレーヌと名前を変えています。 身も心も善良になったはずの彼の前に再び
警官ジャベールが現れ、バルジャンは極めて動揺するのです。
「どこかで会いましたかな?」
一方、彼の工場で働く極貧の女性フォンテーヌ役はアン・ハサウェイ。工場をクビに
なり、売春婦にまで身を落としてもなお、娘コゼットへのために仕送りを続ける薄幸な
女性です。彼女が歌う「I dreamed a dream」は映画の序盤ながら、深く胸に
響きます。また短い時間ですが、彼女の歯や髪、身なりがあっという間にどん底にまで
落ちていくのが映像でうまく伝わってきます。
そしてバルジャンとして逮捕された男のために、真実を告白したバルジャンは再び
追われる身となるのです。しかし彼はフォンテーヌに娘コゼットを託されています。
この辺りのバルジャンの心の葛藤や苦しみが全て歌声となって繰り広げられるのです。
個人的に好きなのはコゼットの養父母テナルディエ夫妻です。

レ・ミゼラブル

特に「英国王のスピーチ」(2010)のヘレナ・ボナム=カーターの豊かな表情は必見
ですね。またコゼット役の子供が、ポスター通りの顔立ちでとても可愛いです。夫婦
のイカサマぶりが歌に乗ってコメディタッチで描かれています。
そしてバルジャンの逃走劇と同時に進んでいくのが、フランス国内での貧富の格差
の拡大なのですが、この辺りの歴史的な背景は、なかなか頭に入りません。ただ
民衆の蜂起を訴える秘密結社ABCに集う若者の姿が中盤から映り、それぞれの個性
とストリートチルドレン、ガプローシュの姿は、わたしにとっての涙腺崩壊の始まりでした。

レ・ミゼラブル

バルジャンに大事に育てられ、美しく成長したコゼット役はアマンダ・サイフリッド。

レ・ミゼラブル

やっぱり可愛いです。そして彼と恋に落ちるABCのマリウス役は
「マリリン 7日間の恋」のエディ・レッドメイン。その彼に心を寄せるのが、テナルディエ
夫妻の娘エポニーヌ。3人のそれぞれの心を歌い合うシーンも必見。ありゃ、必見ばかり
になっちゃった。
6月暴動は本当はもっと大規模だったはずですが、あまりにもあっけなく描かれすぎている
ようにも思われます。上映時間を考えるとあの長さでよかったのかな。バルジャンの人生
がコゼットによって幸せなものに変わったことを実感するラストでした。そしてエンディング
での全員の大合唱「The People's Song-repirise」を聞くと、もう鼻水、涙が止まり
ませんでした。よかった。

<マープルの採点>
お勧め星   ☆☆☆☆☆




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レディースデイなので映画館はおばさんの大群だらけだった(+o+)

インビクタス/負けざる者たち

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JUGEMテーマ:洋画
 
インビクタス

「インビクタス/負けざる者たち」
原題:invictus
監督:クリント・イーストウッド
2009年   アメリカ映画   132分
キャスト:モーガン・フリーマン
     マット・デイモン
     トニー・キゴロギ
     パトリック・モフォケン

1994年、マンデラは南アフリカで初の黒人大統領となる。しかし、
人種間の格差や犯罪率は一向に改善されない。そんな時、彼は
1995年に南アフリカで初開催されるラグビーワールドカップを
一つの転機として、国民を一つにまとめようと考えるのだった。

インビクタス

「チェンジリング」(2008)、「グラントリノ」(2008)に続けて、
クリント・イーストウッドが監督した映画です。ネルソン・マンデラ役は
モーガン・フリーマン。
1990年、柵に囲まれたグラウンドで白人だけのラグビーチームが練習して
います。その外側では、裸足の黒人少年たちが、サッカーを練習している。
そんな南アフリカでの内戦が終了した時期、27年間ロベン島に投獄されて
いたネルソン・マンデラが釈放されるのです。「アパルトヘイト」(人種隔離政策)
はもうずいぶん昔の事のように感じますが、ほんの20年あまり前には確実に
存在していたのです。
裕福な白人の中には、国を捨てる者も多く、残った白人たちも相変わらず、
差別意識の塊でした。それは1994年の総選挙で、マンデラが初の黒人大統領
となってからも続きます。「過去は過去」と言うマンデラに対し、次々と職を奪われる
白人の不満と、今までの迫害を恨みに持つ黒人が、融和することは到底難しい
ことですよね。

インビクタス

そんな時、南アフリカで開催されるラグビーのワールドカップを知った彼は、この
機会を利用して、国を一つにしようと考えます。チラリと映りますが、マンデラの
家族環境は複雑で、この時期ちょうどウィニー夫人と離婚話が進んでいたようです。
さて、ラグビーチームの白人キャプテンは、マット・デイモン演じるフランソワ・ピナール。
彼の家庭でも黒人のメイドを雇い、マンデラが大統領になったことは「この国の破滅」
父親が言いきっています。マット・デイモンが「ボーン」シリーズ同様に見事な体格
を見せています。

インビクタス

「ONE TEAM ONE COUNTRY」
このスローガンも最初は虚しく聞こえますが、マンデラの全面的な支援の元、
彼らはどんどん強くなっていくのです。ラグビーの試合のシーンのカメラワーク
は絶妙で、今まさにここで試合が行われているようかの印象を受けます。
そしてチームが勝つたびに、国民はラグビーに対して関心を高めていくのです。

インビクタス

マンデラを警護するSPも最初は黒人と白人で大きな溝がありました。また、
チームが勝つたびにビールを飲んで祝っていたパブも黒人と白人は別々でした。
そして遂におとずれた決勝戦の日、スタジアムの外で、みすぼらしい黒人の少年
が、客待ちの白人のタクシー運転手に追い払われます。彼はチケットがなく、
スタジアムには入れなかったけれど、試合の様子をどうしても知りたかったのです。
それが試合が進むにつれ、タクシーのラジオに聞き入り、点が入ると、コーラを
もらい、勝利の瞬間には、運転手の肩車でおおはしゃぎをするのです。このシーンは
緊迫する試合の緊張が解けたのが重なって、静かに涙が流れます。こういう描き方は
イーストウッドらしい素晴らしさですね。
この瞬間はまさに人種の壁、これまでの多くの怒りや憎しみを超えた時でした。
すごく感動します。スタジアムの観客は人種の壁を越えて喜び合います。パブでも
白人の中に自然と黒人が入ってきて喜び合うのです。
そして国同士のスポーツの戦いというのは、相手国に対して敬意を払うことが前提
であり、それが勝利につながるのだと教えてくれます。敬意を払っていればたとえ
負けたとしても、それは素直に認めることができます。それがなければ、単なる
負け惜しみや憎しみしか残らず、何の進歩ももたらさないのです。
エンドロールに流れる「ジュピター」にのった歌詞がいいですねえ。
「敬意」を払わない国がいることは情けないことですよ。この時から20年以上
経っているんです。

<マープルの採点>
お勧め星   ☆☆☆☆☆



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今日はまだ台風の影響で蒸し暑い!

ステキな金縛り

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    JUGEMテーマ:邦画
     
    ステキな金縛り

    「ステキな金縛り」
    監督:三谷幸喜
    2011年   日本映画  142分
    キャスト:深津絵里
         西田敏行
         阿部寛
         竹内結子
         中井貴一
         市村正親
         小日向文世

    失敗続きのダメダメ弁護士宝生は、事務所のボスに最後のチャンスとして
    奇妙な事件の弁護を任される。それは、妻殺害容疑の夫のアリバイを証明
    するため、その場にいたと彼が主張する落武者姿の幽霊をさがし出すこと
    だった。

    ステキな金縛り

    宝生エミは、有能な弁護士の父親を早くに亡くし、速水法律事務所で弁護士と
    して働いている。しかし、かなり適当な弁護ばかりしているため、失敗ばかり。
    エミ役は大好きな深津絵里です。そして事務所のボス役は阿部寛。


    ステキな金縛り

    駄菓子、ピザ、すし、ゴディバのチョコとどうやら食べ物に目がないようですが、
    なんか大きな持病があるらしい。
    さて、彼女にラストチャンスとして任せられた仕事は、妻殺しの容疑者である夫
    の弁護です。しかし、彼の無実を証明するためには、なんと、妻が殺された時間に
    奥多摩のさびれた旅館で、彼にのしかかっていた落武者姿の幽霊を捜さなければ
    ならないのです。落武者役は西田敏行。

    ステキな金縛り

    じゃあ、とりあえず現地へ!
    落武者の里のしかばね荘の歯ぎしりの間だの耳鳴りの間だの、その名前だけでも
    笑いを誘うのに、やっと捕まえた落武者を連れ帰るタクシーの運転手が落武者そのもの
    の髪型です。この役は生瀬勝久。
    これでもかという笑いの連続の中に、落武者、更科六兵衛の無念と恵美の自分に自信
    が持てない現実、そして立ちはだかる検事小佐野の鉄壁な論理に、ストーリーがどう
    展開していくのか全く読めません。

    ステキな金縛り

    とにかく一気に見られる面白さです。

    ステキな金縛り

    そして深津絵里の歌う「once in a blue moon」がとても可愛い声で心地よく、
    ラストのハーモニカと息での会話で心が優しくなれました。エンドロールの映像
    まで見逃せません。

    <マープルの採点>
    お勧め星   ☆☆☆☆☆


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    新しい車が欲しいなあ。

    ザ・ファイター

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    JUGEMテーマ:洋画

    ザ・ファイター

    「ザ・ファイター」
    原題:the fighter
    監督:デビッド・O・ラッセル
    2011年   アメリカ映画  115分  PG-12
    キャスト:マーク・ウォールバーグ
         クリスチャン・ベール
         エイニー・アダムス
         メリッサ・レオ

    マサチューセッツ州に住むディッキーは、かつては名ボクサーだったが、今はドラッグ中毒
    で、自堕落な生活を送っている。一方弟ミッキーは、兄から教わったボクシングで家族の
    生活を支えていた。

    ザ・ファイター

    第83回アカデミー賞で、クリスチャン・ベールとメリッサ・レオがそれぞれ助演男優賞、
    助演女優賞を受賞しています。 
    マサチューセッツ州ローウェル。ここに暮らすエクランド一家には、奔放な母親アリスと
    今の夫ジョージ、父親が異なる7人の娘、そしてディッキー、ミッキー兄弟がいる。
    アリス役は「フローズン・リバー」(2008)のメリッサ・レオ。

    ザ・ファイター

    すさんだ生活をおくる勝ち気な女性役がぴったりです。そしてかつては名ボクサーで
    町の英雄だったのに、今はドラッグ中毒となっている落ちぶれた兄ディッキー役は
    「マシニスト」(2004)のクリスチャン・ベール。

    ザ・ファイター

    彼の役に入り込む姿勢は、どの映画でもいかんなく発揮されています。
    今回はジャンキーでありながら、かつての栄光の復活を夢見る男を好演しています。
    そして弟ミッキー役は「デイト アンド ナイト」のマーク・ウォールバーグです。やはり
    すばらしい体に目が釘付けですね。彼はこの役のために50万ドルものギャラでトレーナー
    を雇ったそうです。

    ザ・ファイター

    一家を養うために噛ませ犬のような試合をこなしてきたミッキーは、兄の逮捕と
    恋人シャーリーンの出現をきっかけに、真のボクサーとしての道を歩み始めるのです。
    シャーリーン役は「サンシャイン・クリーニング」(2008)のエイミー・アダムス。今回は
    可愛いとは程遠い、大学を遊びすぎで中退し、バーで働く尻軽女を演じています。

    ザ・ファイター

    過去の栄光にすがり、現実を知っていながらもそれを認められなかった兄と、おそらく
    本当に家族を愛しているがゆえに口出ししすぎる母親。こういうボクサー一家の構図は
    日本にもあるような...。かなり形は異なるけれどね。
    「家族も恋人も新しいトレーナーもみんなボクには必要なんだ!」
    と語るミッキーの心の葛藤が手に取るようにわかりました。
    久しぶりにラストで大感動しました。

    <マープルの採点>
    お勧め星   ☆☆☆☆☆



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    ロビン・フッド

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    JUGEMテーマ:洋画

    ロビン・フッド

    「ロビン・フッド」
    原題:Robin Hood
    監督:リドリー・スコット
    2010年   アメリカ=イギリス映画  148分
    キャスト:ラッセル・クロウ
         ケイト・ブランシェット
         ウィリアム・ハート
         ダニー・ヒューストン

    12世紀末、十字軍遠征の帰国途中、ロビンは、瀕死のイングランドの騎士ロクスリー
    に「剣を父に返してくれ」と頼まれる。彼はその約束を果たすため、仲間と共に
    ノッテンガムへ向かう。するとそこには、ロクスリーの帰りを待ち望む父と妻が待っていた。

    ロビン・フッド

    「グラディエーター」(2000)のリドリー・スコット監督がラッセル・クロウと再び組んだ映画です。
    12世紀末、イングランドは、暴政と不平等な法がはびこる時代からの転換期。獅子王と呼ばれた
    リチャード1世の下、十字軍遠征に向かい、既に10年が経っていた。リチャード1世役は
    「ナンバー23」(2007)のダニー・ヒューストン。そして最後の略奪場所に選んだフランスの城で
    遂に王は命を落とすのです。戦のシーンはさすがに迫力があり、雨のように降り注ぐ放たれた矢、
    迫りくる火の手、駆け抜ける馬の姿などは見ごたえがあります。
    一方、城で王の侍従として仕えているウィリアム・マーシャル役はウィリアム・ハートです。知性と
    品格が感じられます。

    ロビン・フッド

    しかし、王の弟ジョンは、正式な王妃に子供ができないことを口実に、フランス国王の姪を
    妻に迎えたいと言っているのです。

    ロビン・フッド

    だいたい長男がしっかり者だと、次男はわがままで、よく言えば自由奔放な場合が多いものです。
    同じ兄弟なのに、普通の家庭でもそういうことが多いのですから、嫡男が王となるしきたりの中では
    そうでない兄弟は、責任感が薄くなるのも当然でしょうし、あわよくば、王の座を自分のものに
    したいとまで考える者も出てくることでしょう。そしてジョンの友人ゴドフリーは実はフランスのスパイ
    であり、リチャードを殺して、一挙にイングランドをフランス領にしたいと考えているのです。

    ロビン・フッド

    かたやイングランド北部、ノッテンガムの領主ロクスリー一家は、王室と教会の搾取に加え、
    森に棲む親のいない子供たちによる盗みに頭を悩ませています。マリアン・ロクスリー役は
    ケイト・ブランシェット。「エリザベス」の時のように、気高く、上品で、勝ち気、おすましさん。
    それでいてどこかもろく崩れ落ちそうな弱い面を持つ女性を好演しています。

    ロビン・フッド

    リチャード王の元射手として腕をふるったロビン・ロングスライド達が、騎士ロバート・ロクスリー
    に頼まれてノッティンガムにやって来ます。そして偶然そこで見つけた彼の原点。

    ロビン・フッド

    ラストの海岸での戦闘シーンは、テンポもよく壮大なスケールの素晴らしい映像でした。
    マリアンがknight(騎士)をnight(夜)と聞き間違えて、テレるシーンは、彼女の可愛い
    一面を物語っていました。
    軽んじられた者は敬意を失う、って現代にも言えることじゃないかしら。

    <マープルの採点>
    お勧め星   ☆☆☆☆☆

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    今朝は眠たい。そしてどうやら雨らしい。

    トンマッコルへようこそ

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    JUGEMテーマ:韓国映画全般

    トンマッコルへようこそ

    「トンマッコルへようこそ」
    原題:welcome to Dongmakgol
    監督:パク・クアンヒョン
    原作:チャン・ジン
    2005年   韓国映画  132分
    キャスト:チョン・ジェヨン
         シン・ハギュン
         カン・ヘジョン
         イム・ハリヨン

    1950年、朝鮮戦争の真っ最中に、アメリカ軍の飛行機が、
    ある村に墜落する。一方、連合軍兵士と人民軍兵士も時をおかずに
    その村へたどり着くのであった。

    トンマッコルへようこそ

    山奥の平和な集落、トンマッコル。子供みたいに純粋な村という
    意味だとか。
    1950年、朝鮮戦争の真っただ中、アメリカ軍大尉、スミスの
    飛行機が墜落する。
    その場所は、戦争をしていることさえ知らない人々が住む、
    トンマッコルという小さな山奥の村でした。村で唯一の教師が
    英語の教科書を見ながら、
    「How are you?」
    と尋ねます。両手足を骨折しているスミスがなんやかんやと
    英語で訴えると、「おかしいなあ。I'm fine.と答えるはずなのに。
    通じてないのかな?」と首をひねるのです。


    トンマッコルへようこそ

    一方、連合軍の迎撃を命からがら逃げてきた人民軍兵士3人の
    うち1人は「正しく生きよう」(2007)のチョン・ジェヨン。


    トンマッコルへようこそ

    真面目な反面優しい一面を持っている兵士役を好演しています。
    そして任務に反して脱走した連合軍のピョ少尉と偶然出会った
    兵士サンサン。
    ピョ少尉役は「復讐者に憐れみを」(2002)のシン・ハギュンです。
    彼らがトンマッコルで出会い、にらみ合い続けるのですが、
    頭の弱い村の娘ヨイラが手りゅう弾のピンを抜いてしまい、
    それがもとで大事な村の食糧倉庫が大爆発していまうのです。


    トンマッコルへようこそ

    でも誰も怒ることはありません。とりあえず、償いのために
    農作業をすることになった5人は次第に心がつながっていく。
    この辺りもとても上手に描かれています。そこには子供のような
    純粋な心を持ち、妖精のように動き回るヨイラの存在が大きく
    影響しているのです。ヨイラ役は「オールドボーイ」(2003)
    のカン・ヘギョン。


    トンマッコルへようこそ

    本当に可愛いです。この娘が笑うと皆が幸せになれる気が
    してきます。そして村の生活に慣れ、草すべり、スミス伝授の
    にわかアメフトの試合などでつかの間の安らぎも感じます。


    トンマッコルへようこそ

    冷静になって考えてみると、兵士達誰もが、なぜあんなに人を殺したのか
    わからない、その罪の意識だけが心の奥深くに蘇るのです。
    しかし、村の外では戦争はずっと続いている。この村に忍び寄る危険...。
    同じ人間、それも特に同じ民族でたまたま南北に分けられただけで、
    なぜこんなにも憎み、殺し合うのか。言語さえ同じなのに。
    朝鮮戦争に限らず戦争の不条理さを強く感じさせた映画でした。
    彼らが
    「別の場所で会っていたら楽しかったな。」
    と語るのはそう変わっていってほしいという願いが込められているの
    でしょう。映画の中盤、サンサンの耳の上に小花が飾られていた訳は、
    ラストの回想シーンでわかりました。とてもいい映画です。

    <マープルの採点>
    お勧め星   ☆☆☆☆☆


     
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    「リトル・ミス・サンシャイン」

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    JUGEMテーマ:洋画

    リトル・ミス・サンシャイン

    「リトル・ミス・サンシャイン」
    原題:little miss sunshine
    監督:ジョナサン・ディトン、ヴァレリー・ファリス
    2006年   アメリカ映画  100分
    キャスト:グレッグ・キニア
         トニ・コレット
         スティーヴ・カレル
         アビゲイル・ブレスリン

    アリゾナ州に住む少女オリーヴは、ミスコンのクイーンになることを
    夢見て、日々大好きなおじいちゃんとダンスの練習に励んでいる。
    ある日、リトル・ミス・サンシャイン候補になったオリーヴを連れて
    一家は車でカリフォルニアに向かうのだが...。

    リトル・ミス・サンシャイン

    オリーヴ役のアビゲイル・ブレスリンは「サイン」に出演していました。
    お腹がぷっくり出た幼児体型と大きな眼鏡をかけていますが、とても
    表情が豊かです。

    リトル・ミス・サンシャイン

    彼女は子供用ファットスーツを着込んでこの体型を演じたそうです。
    父リチャード役は「グリーン・ゾーン」「アンノウン unknown」の
    グレッグ・キニア。この人はどんな役でも演じることができる名優
    ですね。一家の元へ転がり込むホモで自殺未遂を起こした母シェリルの
    兄フランク役は「40歳の童貞男」のスティーヴ・カレル。

    リトル・ミス・サンシャイン

    著書を出版できないリチャード、禁煙できないシェリル、航空学校に
    入るまで口をきかないと決めた息子ドウェーン、ヘロイン中毒で
    老人ホームを追い出された祖父、そして彼氏にフラれ、その相手が
    自分の目指していた賞を取ったことで自殺未遂を起こしたフランク
    などそれぞれが悩みを抱えながら、カリフォルニアへ向かうのです。
    途中古い黄色のワーゲン、ミニバスが故障し、それからはみんなで
    押して加速しながら、ギアをサードに入れ、1人ずつ車に飛び乗って
    行くというスゴ技で進んでいきます。その姿は笑いながらもなぜか
    目頭が熱くなるのです。

    リトル・ミス・サンシャイン

    途中、おじいちゃんの死やドウェーンが色弱であることがわかり、
    航空学校への入学が無理だという事実が発覚するなど様々な事件
    が起こります。
    やっとたどり着いたコンテスト会場でもまた一波乱、いや大波乱が
    起こる始末。

    リトル・ミス・サンシャイン

    でも見終わると心が温かくなるストーリーでした。
    アメリカの美少女コンテストを皮肉っている一面もあるかなあ。

    <マープルの採点>
    お勧め星   ☆☆☆☆☆



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    「ミリオンダラーベイビー」

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    JUGEMテーマ:洋画

    ミリオンダラー・ベイビー

    「ミリオンダラーベイビー」 
    原題:million dollar baby
    監督:クリント・イーストウッド
       ヒラリー・スワンク
       モーガン・フリーマン

    ロスアンゼルスで小さなボクシングジムを営む
    フランキーは、かつては「カットマン」と呼ばれた
    名トレーナーであった。
    そこへ31歳の女性マギーが入門を申し入れる。
    フランキーは断り続けるが、親友スクラップの
    助言もあり、遂にトレーナーを引き受けることにした。

    ミリオンダラー・ベイビー ミリオンダラー・ベイビー

    この映画は、低予算と37日という短い撮影期間で
    製作されたそうです。(ウィキより)
    「出血止めの名人」=カットマンと呼ばれ、かつては
    名トレーナーであったフランキー。彼は親友スクラップ
    との苦い体験もあり、優秀なボクサーを大切にしすぎて
    しまう。
    「あと2,3試合待て。」
    そういい続けてタイトル戦を先延ばしにしたため、彼の
    元を去っていくボクサー。
    そこへマギーという女性で、しかも31歳という年齢の
    ボクサー志望の人物が現れるのです。
    ヒラリー・スワンクが最初は素人が見ても下手くそな
    パンチをしているのに、みるみるうちに上達していくのが
    わかります。元水泳選手とはいえ、かなりトレーニングを
    積んだのですね。
    マギーが獲得した賞金を仕送りし続け、家までも買って
    あげた母親は、喜ぶどころか
    「こんなもんがあったら、生活保護を打ち切られてしまう。」
    と怒るのです。怠け者ってなんで太っているのかしら。
    青い熊ビリーとのタイトル戦で傷ついたマギーを心から
    愛しく思っているのはフランキーしかいなかった。

    ミリオンダラー・ベイビー ミリオンダラー・ベイビー

    生きる権利と生きた誇りを深く考えさせられる映画でした。
    マギーが試合にまとって出たガウンに書かれている文字
    「モ・クシュラ」の意味が素晴らしいです。
    この映画の公開後、いろいろな方面から抗議があったそうですが、
    これを見てみんなが考えるきっかけを作ったことは価値が
    あるのではないでしょうか。

    <マープルの採点>
    お勧め星   ☆☆☆☆☆

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                 寒いね〜。

    映画「グラン・トリノ」

    3
    JUGEMテーマ:洋画

    グラン・トリノ

    映画「グラン・トリノ」
    監督:クリント・イーストウッド
    2008年   アメリカ映画
    キャスト:クリント・イーストウッド
         ビー・ヴァン
         アーニー・ハー

    朝鮮戦争で活躍し、フォード社を退職した
    ウォルトは妻に先立たれ、1人暮らし。

    グラン・トリノ

    彼は息子たちとも疎遠になり、デイジーという
    愛犬と暮らしていた。
    ところが隣家のタオという少年がウォルトの車
    を盗もうとしたことがきっかけで、2人の間に
    友情が生まれていく。

    グラン・トリノ

    <マープルの感想>
    ウォルトを演じるクリント・イーストウッドが差別用語を
    連発します。
    米食い虫、イエロー、ジャップetc.
    それはおそらく彼自身の考えと全く反対のことで、
    それでいて今なお数多くのアメリカに住む白人の
    心の内を皮肉っているのでしょう。
    表面はどんなにきれいごとを並べて繕っても心の奥に
    持っている差別意識、優越感。

    ストーリーはゆっくり進み、隣家に住むモン族のタオ、
    スーと次第に心を通わせていく姿がほのぼの描かれて
    います。

    グラン・トリノ

    そして大事件へと近づいていくのです。

    ウォルトが乾燥機をさげきれずに、タオに助けを求めた
    時点で立場が入れ替わりつつあります。自分の老いを
    今更ながらに知るのですね。

    ウォルトは老獪な方法で復讐の計画を立てていきます。
    それは、タオやスーの身を守るとともに、彼自身の男の
    美学でもあったと思います。
    本当は自分の息子たちに教えたかったのでしょう。

    グラン・トリノ

    72年製フォード、グラン・トリノ、ファストバック、
    コブラエンジンって恰好いいんだ!
    老人はその年だけ経験と知識があり、常に信条が
    あるのだ、ということを実感します。そんな老いを迎えられ
    たらいいなあ。

    <マープルの採点>
    お勧め星   ☆☆☆☆☆
    これは絶対見るべき映画ですね♪

     

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    映画「スラムドッグ$ミリオネア」

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      スラムドッグ$ミリオネア

      映画「スラムドッグ$ミリオネア」
      監督:ダニー・ボイル
      2008年   イギリス=アメリカ映画
      キャスト:デヴ・パテル
           マドゥル・ミッタル
           フリーダ・ピント

      インドのスラム出身のジャマールは、コールセンター
      のお茶くみをしている。彼は人気番組
      「クイズ$ミリオネア」
      で次々と正解し、遂にラスト問題までたどりつく。

      スラムドッグ$ミリオネア

      しかし、彼が不正を行っていると疑われ、警察へ
      連行されたことから、彼の生い立ちが明らかに
      なるのだった。

      スラムドッグ$ミリオネア

      <マープルの感想>
      「28週後...」のダニー・ボイル監督作品なんですね。

      今や中国と並ぶ大国へと発展したインドですが、
      貧富の格差はなお一層ひろがっています。

      スラム出身の兄弟のすさまじい生命力。
      生きるために越えてきた苦難の道をクイズ番組の
      問題と重ね合わせて映していきます。

      夕陽が照らすスラムは、美しくも見えます。決して
      そんなはずはないのですが。
      そして幼少の頃の悲惨さは、世界一明るいと思われる
      ような子供の笑顔で吹き飛ばします。

      スラムドッグ$ミリオネア

      現実に存在しているこういう世界を知りながら、
      ふたをしている世界。
      1000ルピー札は知らないが100ドル札は知っている
      スラムの子どもたち。
      その奥底に燃えたぎる潜在的なエネルギーは、
      測り知れないものがあります。

      ジャマールにとって何が一番大切だったのか、
      それがよくわかるラストシーンでした。

      スラムドッグ$ミリオネア

      エンドロールのダンスもイケています。
      いいじゃん、こういう話があったって。

      <マープルの採点>
      お勧め星   ☆☆☆☆☆


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