パッション

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パッション

「パッション」
原題:Passion
監督:ブライアン・デ・パルマ
2012年 ドイツ=フランス映画 94分 R15+
キャスト:レイチェル・マクアダムス
     ノオミ・ラパス
     カロリーネ・ヘルフルト
     ポール・アンダーソン

広告会社の重役クリスティーンは、アシスタントの
イザベルと二人三脚で仕事を進めていた。しかし
イザベルのアイデアを彼女が横取りしたことで関係
は悪化し、男性関係も絡んで対立は深まるのだった。

<お勧め星>☆☆ デ・パルマ監督ならではの雰囲気
満載の映画ですが、使い古された感じは否めません。


Rotten Tomatoesでは「ゴミ」「退屈」「古典的すぎる」
などと酷評の嵐にさらされていますが、日本での評価は
結構高いので期待して鑑賞。
「ラブ・クライム 偽りの愛に溺れて」(2010)のリメイク
だそうです。これはまだ見てないな。ヒロイン、イザベル役
は「ミレニアム」シリーズのノオミ・ラパス。


パッション

そして彼女のボスである重役クリスティーン役は
「アバウト・タイム」(2013)のレイチェル・マクアダムス
です。ええ、全然雰囲気が違っている〜。このクリスティーン
が、女を武器に出世街道を上り詰めた魔性の女であり、実は
女性も好きというなんでもありの性癖の持ち主なのです。
ボーイフレンドの1人で会社の重役ダークとのラブシーンでは
なぜか仮面をかぶらされているダークがいます。ここは結構
ソフトな映像です。いやなぜにR15なのかわからない。ちょいと
ノオミ・ラパスのバストが見えたくらいなのにねえ。

さてイザベルのアイデアを自分のものとして発表し、本社へ
復帰話が持ち上がったクリスティーンに対し、イザベルとその
助手ダニは納得がいきません。ダニの入れ知恵もあり、イザベル
は直接本社にアイデアを送ると、それが見事に称賛されるわけ
です。あら、今度はクリスティーンがだまっていないわよ。


パッション

クリスティーンの代わりに一緒に出張したダークを恋人と思って
いたイザベルは見事にフラれ、やけっぱちで地下駐車場で車を
ぶつけまくるんです。きれいな人のイビリって壮絶よね。また
イザベルがどうもルックス的に暗いイメージなのも対照的です。
ところがダークは会社の金を横領しており、その弱みを握られて
いるからクリスティーンに逆らえないらしい。あらまあ、昼ドラ
の世界じゃないの。
クリスティーンのいびりは徹底的であり、それは実はイザベル
への愛情の裏返しでもあったようで、なぜかダニがレズである
事も知っているんです。だから、彼女もついでにいじめちゃう。
もうイザベルは睡眠薬なしでは生活できなくなっているんです。
薬の白い粒や、コップの水など小道具が上手く映され、遂に
スプリット・スクリーンとなり、バレエを鑑賞するイザベルと
自宅でのパーティーを楽しんだ後、クリスティーンが、謎の
訪問者によって喉を掻き切られるまでが長回しで映ります。


パッション

手袋、不気味なマスク、光るナイフ、そしてマフラーという
もう懐かしい小物のオンパレード。
そして現代ではあり得ない杜撰な捜査と自白の強要、状況証拠
でイザベルは逮捕されるわけですよ。80年代なら許せるけれど
こんなことで犯人逮捕になるのかすごく疑問。ただそこから、
イザベルは自白を取り消すのです。そのためには遺体が握って
いたマフラーがなくてはいけない。このマフラーがなぜ自宅に
あると、彼女が言い張り、そしてそれがなぜないのか、そこは
上手く作られていたな。

終盤になるとどこまでが現実でどこからがイザベルの妄想なのか
わからなくなります。ただね、とっておきの証拠がスマホでの
動画というのはいただけません。どう考えてもバレエの劇場で
スマホ撮影はできないと思うし、うまいこと転がって送信ボタン
を押すだけになっているなんて出来過ぎだわ。
「殺しのドレス」(1980)の世界観はまだ健在ということでしょう。
聞き覚えのある効果音、らせん階段、緑のハイヒールなども出て
きましたね。



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PRESSURE プレッシャー

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プレッシャー

「PRESSURE プレッシャー」
原題:Pressure
監督:ロン・スカルペロ
2015年 イギリス映画 91分
キャスト:ダニー・ヒューストン
     マシュー・グード
     ジョー・コール
     アラン・マッケンナ

ソマリア沖の海底パイプラインが破損し、嵐の中、
4人のダイバーがダイビングベルで海底に向かう。
修理を終え、彼らは母船に釣り上げられるはずだった
が、その母船が嵐により沈没してしまうのだった。

<お勧め星>☆☆ 肝心のストーリーより個々の人物
の身の上話が長すぎてポイントがボケています。


閉所恐怖症なので、冒頭の海底パイプライン修理のため
ダイビングベルに乗って深海に下りて行く姿を見るだけ
でドキドキしちゃう。あんな狭い空間にいるだけで怖い。
そして無事に修理を終え、母船に釣り上げてもらえるはず
もなく、どうも母船との通信が悪いと思ったら、なんと
嵐のため母船自体が沈没してしまった、という最悪の
状況に陥るのです。それをなぜ知ったのかは、母船との
連結ケーブルをたどっていったダニー・ヒューストン演じる
エンゲルが、さっきまで無線で話していた乗員の遺体が
海底付近に浮かんでいるのを見たからなのです。


プレッシャー

おお怖い。そして作業していた海域はソマリア沖であり、
海賊が多発する危険地帯。猛獣が行きかうアフリカのサバンナ
に置いてきぼりにされたよりも怖い。
一応チームのリーダーらしいミッチェル役は「シングルマン」
(2009)のマシュー・グード。イケメンぶりは健在です。
ミッチェルは親会社が救援隊を送るから、それを待とうと主張し、
エンゲルは、とっくに船は見捨てられたから、自力で浮上しよう
と反論します。狭い空間にたった4人しかいないのに、ちょい
ちょい争い事が起こるのです。


プレッシャー

また、いいアイデアだと考え船外で作業するたびに、何かしらの
アクシデントに襲われてしまう。
さらにこの緊張が張りつめた空間で、それぞれが身の上話を
し始めます。酒飲みのハーストは、息子がいるが全然会って
おらず、息子の嫁の顔も知らないだの、エンゲルは、婚約した
その日に交通事故に遭い、彼女を失っただの、真面目そうな
ミッチェルが実は情事から抜けられないけれど、家族が
一番だの、もうどうでもいい問題をここで話さないでほしい。
とにかく助かることを最優先しようよ。
そしてもうすぐ子供が生まれる新人ジョーンズは、30m以上
潜ったことがないと言う。彼が気圧障がいで歯の詰め物が取れ、
その血が海の水を赤く染めて行くシーンはなかなか幻想的です。


プレッシャー

だけどなんで救命具は1つしかないんだろう。
それはいいとしても、もう少しストーリーのポイントを絞った
方がずっと面白くなった気がします。




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善き人に悪魔は訪れる

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善き人に悪魔は訪れる

「善き人に悪魔は訪れる」
原題:No Good Dead
監督:サム・ミラー
2014年 アメリカ映画 84分
キャスト:イドリス・エルバ
     タラジ・P・ヘンソン
     レスリー・ビブ

テリーは留守がちの夫ジェフリーと幼い2人の
子どもの世話に疲れ切っている。彼女は夫の
留守の晩、友人メグと女子会をしようと計画して
いると、玄関のベルが鳴り、自動車事故を起こした
という1人の男が電話を借りに来るのだった。

<お勧め星>☆☆ テンポと脚本が悪く、イライラ
するシーンの連続です。全然怖くない。


何でつまらないのかというと、あらゆる設定が既視感
のあるものばかりだからです。
この主人公コリン・エバンスは、テネシー州の刑務所に
5年収監されており、今日は仮釈放聴聞委員会。護送車
の運転手や監視役の警官が見事に弱そうなのが気にかかる。
なんでも彼は過去に5人の女性を殺害した最重要被疑者
なのですが、証拠不十分で不起訴になっていて、別の
傷害致死罪での服役だったのです。

「俺、刑務所で囚人に読み書きを教えたんですよ」
→善人で謙虚な自分は、すっかり更生したとアピール
「こいつは嘘つきのナルシストで逆上するタイプ」
→さすが百戦錬磨の委員会員は人を見る目がある
当然、仮釈放は認められず、再び護送車に乗って帰るのです。
しかしあっという間に脱走。この時の銃の使い方が何度
再生してもわからないんだよね。拘束した見張り警官の銃で
運転手とこの警官を同時に撃ったのか、それとも運転手は銃を
置く真似をして発砲したら、見張りに当たり、コリンは同時に
見張り警官の銃で運転手を撃ったのか。まあどうでもいいか。

「確かめることがある」という場所へ向かうコリンは、元恋人
アレクシスに新しい恋人がいることを知り、ネチネチ話した
あげく、殺害、そして車でどこかへ向かいます...。
あ、事故った。このベタな展開は何だろう。当然助けを求めに
行った家が、彼の餌食になるんだけれど、どうしてその家なのか
は、偶然ではなくある理由がある、と分るのは最後の方です。


善き人に悪魔は訪れる

大雨の晩にこんなに血まみれで、体の大きい見知らぬ男が来たら
普通家に入れませんよね。ところが、検事の夫ジェフリーは
留守がちだし、2人の子供の世話に明け暮れ、自身も検事だった
キャリアが懐かしいテリーは、話し相手に持ってこいと思った
のか、それとも心底善人なのか、家に入れてあげちゃう。


善き人に悪魔は訪れる

ちょいちょいテリーを誘惑するっぽいセリフや態度を示すコリン
とまんざらでもないテリーのどうでもいい会話が続きます。なぜ
コリンは家の中をあちこちチェックするんだろう。
そこへ約束通りテリーの友人メグがやって来ます。彼女はコリン
を誘惑する気満々なんだけれど、コリンは「こいつ邪魔」的に
扱います。その時の嘘が、まるで下手くそで、根っからの嘘つき
の割には、ただの嫉妬に狂ったアホにしか見えません。

またテリーの上の娘ライアンはまことにお行儀が悪く、言いつけが
守れません。だーかーらー、最後にテリーが危険になるじゃない。
そしてテリーもさすがに、この男怪しい、と気づくのです。それ
遅すぎだけどね。あれこれ抵抗しても、知恵を絞っても所詮幼い
2人の子供が一緒だから、逃げ切れず、結局車に押し込まれる
わけです。その時の攻防も、バスルーム内で、テリーの目の前で
裸になり突然シャワーを浴びるコリンやら、無理くりに生着替えを
テリーに強要するコリンなど、意味不明のシーンが続き、ダレます。
サービスカットは一切ありません。
そしてある家に向かうというクライマックスシーン。でも全然怖く
ないんですよ。サスペンスに不可欠なテンポが完ぺきに欠如して
いるのと、個々の人物に魅力を感じないのも一因かもしれません。


善き人に悪魔は訪れる

ちなみにテリーの夫ジェフリーは結構男前。出番が少なくて残念。




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スティーヴン・キング ビッグ・ドライバー

3

ビッグドライバー

「スティーヴン・キング ビッグ・ドライバー」
原題:Big Driver
原作:スティーヴン・キング
監督:ミカエル・サロモン
2014年 アメリカ映画 88分
キャスト:マリア・ベロ
     オリンピア・デュカキス
     ジョーン・ジェット

人気ミステリー作家テスは、講演の帰り道、主催者
の女性に教わった近道で、車がパンクしてしまう。
そして通りかかった巨体の男に凌辱され、下水管に
捨てられるが、彼女は辛うじて生き延び、単身、男
への復讐を決意するのだった。

<お勧め星>☆☆半 そこそこ面白いけれど、やはり
不完全燃焼という感じが残ります。


原作はスティーヴン・キングの同名小説です。彼の
小説は文字の上では、その狂気が伝わってとても面白い
のに、映像化されると、いまいちの作品になってしまう
物が多々あります。この作品は原作を読んでいないので
ちょっと判断ができませんが、最高に違和感を感じた
のは「ビッグ・ドライバー」というほど大きな男は出て
来ないということです。
ヒロインは「おばあちゃん探偵」シリーズでミステリー
作家として人気を博しているテス・ソーン。この役は
「サード・パーソン」(2013)「プリズナーズ」
(2013)などのマリア・ベロです。


ビッグドライバー

そして彼女に講演を依頼してきたラモーナ役は「コンプライアンス
服従の心理」(2012)のアン・ダウト。ちょっと気のいい
少し愚鈍そうなおばさん役がよく似合います。
テスは遠路はるばる講演に出席するため、愛車のプリウスを運転し、
最新鋭のカーナビを使ってハイウェイを走っていきます。冒頭、テス
は隣の女性とかなり親しそうに思えたけれど、実は心を許している
のは、愛猫フリッツと小説の主人公のおばあちゃん探偵、そして
このカーナビ、トムだけらしい。特に後者の2人は、まるで本物
の人間のように彼女に寄り添い、話しかけたり答えてくれたりします。
それは全てテスの心の声だとわかっているから、どうも話が現実世界
との区別がつけづらくなるのです。それがスティーヴン・キングの
小説の醍醐味だと思うけれど。

さてテスは講演を依頼してきたラモーナと記念撮影した上、帰り道
の近道をナビに入れてもらっちゃう。おばちゃまって結構図々しい
から、人の車のナビを勝手に設定するのですよ。でも早く自宅に
帰りたいから、へいへいお願いしますよ。
しかーし案の定、教えてもらった道は人気がなく、遂には何かを
踏んで車がパンクしてしまいます。当然携帯電話は圏外です。
そこをたまたま通りかかった小型のトラックに乗った男が、パンク
を直してくれると言う。その前にナビのトムはそこをすぐに離れろ
と言っていたけれど、車がパンクしたままでは動けませんよね。
すると太った男は、パンクを直すどころか、彼女をぶん殴って
レイプするのです。


ビッグドライバー

失神しては再び殴られ、レイプされ、遂には森の奥の下水管に
ポイされます。でもテスは強いから死んではいなかったのですよ。
流れる水の中には他にも女性の遺体が転がっている。そこを必死の
形相で歩き続け、山道を下り、雑貨店のようやくたどり着くと
そのトイレで自分の姿を見て、何が起きたのかしっかり思い出します。


ビッグドライバー

彼女がなぜ自分の家の留守電に起きたことを録音したのかが、
今になるとわかって来ます。つまり混乱したまま忘れる記憶が
あってはならないと思ったのですね。そういえば「おばあちゃん探偵」
も「あなたは強いから」と言っていたな。
ここで普通なら911に電話するとか、病院へ行くとか思うけれど、
そこは人気作家ゆえの悩み。事件に遭ったことで売名行為と言われる
かもしれない、とか噂の的になるのが怖いわけです。テスのプライド
が自分でカタをつけるという選択をさせたといっても過言ではない
ですね。

そして犯人への復讐を計画します。まず事件を整理すると、あること
に気づき、そこからどんどん彼女の推理がさえわたって、終盤付近
の攻防に発展します。ちょっとモタつくシーンは、テスの心の動き
を丁寧に描いているのだと好意的に解釈しましょう。
車がパンクさせられた、木に釘を打ち付けたワナを、あそこで
使ったのは爽快だった。このぐらい復讐して当たり前だなと思う
のは人間の心に潜む暴力性を表しているのですね。




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キル・リスト

3

キル・リスト

「キル・リスト」
原題:Kill List
監督:ベン・ウィートリー
2011年 イギリス映画 95分
キャスト:ニール・マスケル
     マイケル・スマイリー
     マイアンナ・バーリング

8か月無職の夫ジェイは妻シェルと喧嘩が絶えない。
そんな夫婦の家に、友人ガルと恋人フィオナが遊びに
来るが、楽しい食事も夫妻の喧嘩で台無しになって
しまう。しかしガルはジェイに新しい仕事を持ち込んだ
のだった。

<お勧め星>☆☆ 難解な映画で、ラストはさっぱり
わかりませんでした。結構残酷なシーンがあります。


「キル・リスト」って言うんだから、殺し屋の映画だと
思っていましたし、ジェイと友人ガルが、どうやら殺し
の仕事を請け負っているらしい、ということは映画の
序盤にわかります。しかし「キエフで失敗」って何が
あったのだろう。多分請け負った殺しに失敗したんだろう、
という具合に、わかりづらい内容が多々あります。
冒頭からジェイとシェルのものすごい夫婦喧嘩の声が
響くのです。


キル・リスト

夫妻には7歳の息子サムがいるんだけど、そんなのお構いなく、
fuck連発!特にジェイは瞬間湯沸かし器のようで、優しそうな
風貌とは裏腹に、ブチ切れたらもうどうにも止まらない。
シェルは実は元スウェーデン軍の兵士であり、それも志願して
なったというから、喧嘩の派手さは言わずと知れたものですね。
さて夫妻は友人ガルが、恋人フィオナを連れて遊びに来ても
食事中に大喧嘩を始めます。


キル・リスト

だからといって2人は嫌い同士なのではなく、実は深く愛し
合っているときたからややこしい。気持ちが落ち着けば互い
に謝り、仲直りするんです。似た者同士なのかもね。
で、このフィオナが何とも怪しく、夫妻の家のトイレの鏡の
裏に何かの印を彫っていくし、ジェイが髭剃りの時血を拭いた
ティッシュまで持ち去るという感じ。これ何の意味があるの
だろう。
とりあえず金が欲しいジェイはガルの話に乗り、再びチーム
を組んで殺し屋稼業をすることになります。ところが今回の
クライアントは、めっちゃ不気味で、ジェイの手の平を深く
ナイフで傷つけ、自分の手の平も少し切って血を出す。は?

最初のターゲットは「神父」。
目的は殺すことで、理由は考えないけれど、この神父が
「Thank you」
と言って殺されていきます。なんか変だな〜。でも2人目だ。
次は「司書」。
彼は少年を暴行していたもようで、その現場を撮影したDVD
が幾枚もあるのです。もうジェイはめちゃくちゃ怒って、
すごい拷問を加えたあげく、その撮影者の名前も聞き出して
殺しちゃう。ガルは終始冷静であり、現場のクリーンアップ
を主張するも敢え無く却下され、撮影者の元へ。ジェイは
やっぱりめちゃくちゃ暴行して殺すけれど、そこにはなぜか
ジェイとガルの資料があるわけですよ。ということは、もしか
したら最終ターゲットは自分たちか?

クライアントに仕事の中止を申し入れたら、
「お前も家族も命はない」
と言われるし、ジェイの自宅ではウサギらしき小動物の切り
刻まれた死骸が庭に落ちていたり、飼っていた猫の惨殺死体
がぶら下がったりします。ちなみにウサギらしき死骸をジェイ
はガーリック味で焼いて食べます。アンビリーバボー!!!
そしてターゲットは「議員」。


キル・リスト

ところがその広大な屋敷では、変な集団が、たいまつを持って
練り歩き、何かの儀式を行っているのです。生贄らしき女性は
首を吊らされる。
「うぉー!」
とばかりにジェイは銃を乱射するもんだから、この不気味集団
が襲ってくるわけですよ。全裸の男女や変な布きれを身にまとった
集団は藁のような被り物をしています。2人が逃げ込んだ地下壕
は、狭くあちこちに分岐点があるから、どこへ逃げたら助かる
のか全然わかりません。おまけに集団はみんなナイフを手にして
います。おーっとガルはブスブス刺されていますよ。
「一緒に逃げようぜ」
「ジェイ、俺はもうだめだ」

そうだね。お腹から中身が出てたらもうだめよね。
その後隠れ家にいたシェルの元へ向かうと、そこへも例の集団が
やって来ます。たいまつって怖いのよね。だけど何の集団なの
かしら。これは最後にわかるのかしら。
ラストはジェイが藁の被り物をかぶせられ、「猫背」と死闘を
繰り広げ、見事勝利。...ところがその「猫背」の被り物が外れる
と、そこには...。さらに猫背と思ったら、何かを背負っており...。
さらにさらにこの集団には、例のクライアントやフィオナまでいる。
全然意味が分からない。とりあえず眠ることなく見られます。


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母なる復讐 女子高性強姦事件

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JUGEMテーマ:韓国映画全般

母なる復讐

「母なる復讐 女子高生強姦事件」
原題:Don't Cry Mommy
監督:キム・ヨンハン
2012年 韓国映画 92分
キャスト:ユソン
     ナム・ボラ
     ユ・オソン
     ドンホ

夫と離婚し、娘ウナと新生活を始めたユリムは、カフェ
のオープンを控えていた。一方ウナは同級生チョハンに
恋心を抱き、チョコをプレゼントしようと考えるが、
待ち合わせた学校の屋上で不良グループに強姦され、
動画撮影されてしまうのだった。

<お勧め星>☆☆ 重いテーマを直接的に描き過ぎて
ストーリーが冗長になっています。


実話に基づいて作られているというのは、頻繁に見られる
ものですが、この映画のベースの事件がかなり不快なもの
であり「少年法」への疑問を強く訴えたかったのでしょう。
それゆえ、映画としては感情に走り過ぎて、被害者側の
慟哭、特に母親の悲痛なシーンが長い時間を割いて描かれ
すぎ、ラストも救いようがありません。

日本でも「少年法」という法律によって、成人並みの犯罪
が、極めて軽微な処罰になったり、加害者側のプライバシー
のみが強く守られてしまうという印象を受けます。少年法に
守られて矯正教育を受けた人物が、成人し、社会復帰して
自分について本を書く、などという暴挙も許されるとは
被害者側ではたまったもんではありません。

さて、先ほども書いたようにこの映画は緻密なストーリーが
期待される韓国映画には珍しく、ショッキングな事件とそれ
への復讐劇がなんの計画性もなく、また伏線もなく描かれて
いるので、92分が長く感じます。
ダメ夫と離婚したばかりのユリムは、娘ウナとの新生活を
開始したばかり。娘は通い始めた高校でスミンという友人も
でき、ユリムは自ら経営するカフェのオープンを楽しみに
しているのです。序盤の幸せそうな母娘の姿があっという間に
変わってしまうのが本当に悲しい。ウナ役のナム・ボラは
まさに美少女だわ。

そんなウナは同級生で陰のある少年チョハンに恋心を抱き、
母に教わってチョコレートを作ってプレゼントしようと考える
のです。スミンがなぜ「あの人はやめたほうがいい」と言った
のだろう。そんなことも気にせず、舞い上がったウナは彼と
学校の屋上で待ち合わせることに。しかし、そこには不良2人
ミング、チュンもいたわけです。同時刻母親は、スイミング
スクールのコーチとカラオケを楽しんでいた。それが彼女の
心に後に大きな影を落とすのですが。


母なる復讐

ウナは匿名の通報で警察に保護され、そのまま病院へ搬送され
ます。この時の医師や警察官の無遠慮な態度は、被害者のみ
ならず家族の心も逆なでします。すぐに捕まったクソガキは
どいつもこいつもカスであり、その子の親たちも同じくらいに
カスです。


母なる復讐

この不良のうちチュン役の少年は、上映後に全く知らない人に
罵られたそうで、それほどまでにクズぶりを好演しています。
また、ウナが心を寄せたチョハン役は元U-KISSというアイドル
グループのドンホで、この子は演技が下手くそ。
「少年法」の壁もあり、示談を進める警察、検事に逆らい、
裁判を起こすものの、彼らのうち2名は証拠なしで釈放され、
1名は保護観察というだけの処分となります。こいつら初犯じゃ
ないのに、どうしてこんなに緩い処分なんだろう。日本でもこう
なのだろうか。被害者は法廷に立たされ、幾度となく同じ質問
を浴びせられ、消したい記憶を思い出さなければならないのです。

ユリムは、元夫の恋人で有能な弁護士の女性に「彼らを死刑にして」
と相談しますが、この話はどうなったのかな。
ウナはその後再び彼らに呼び出され、同じ様に暴行され、動画
撮影されるのです。多分ウナはまだ幼くて、心も弱く、自分の
過ちでこんな事態になったことを母に申し訳ないと思っていたの
でしょうね。母は逆に自分が遊んでいたために、娘の緊急電話に
気づかなかったことを悔いていた。それは手に取るようにわかるし、
この後、ケーキを購入し、自ら命を絶つウナを見つけた母の嘆きも
強く伝わります。細かいことだけれど救急車をなんで呼ばなかった
のかしら。それほど動転していたということかな。
ウナの死後、冷蔵庫の中にケーキが入っており、そのメッセージが
「Don't Cry, Mommy」

ここから母なる復讐が始まるわけですが、ウナのスマホからチュン
を割り出したまでは話がつながります。ただそこからはひたすら
ユリム1人で包丁を持って相手に立ち向かうばかり。さっき血だらけ
だった彼女の手が、帰宅するときれいになっているという雑なシーン
も見られます。また相手を刺すまでに、めちゃめちゃ長い時間を
かけるのも、見ている側の気持ちが冷めてしまうのです。

ラストはウナが好きだったチョハンが実は実行犯であり、嘘ばかり
ユリムに話していたことがわかるんだけれど、なんで学校の屋上まで
連れて行って刺すかなあ。そして2人も殺害した犯人に1人の刑事
しか来ないってどういうことかしら。2時間ドラマじゃあるまいし。
ただ、ラスト付近にわかるスミンが実は現場を目撃していたことは
彼女も被害者だったのかも?と思ってしまいました。
訴えたい内容は強く伝わりますが、映画としては上手くできていた
とは言い難いものです。違う手法で描いてほしかった。



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ファイヤー・ウィズ・ファイヤー 炎の誓い

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ファイヤーウィズフィアヤー

「ファイヤー・ウィズ・ファイヤー」
原題:Fire with Fire
監督:デヴィッド・バレット
2012年 アメリカ映画 97分
キャスト:ジョシュ・デュアメル
     ブルース・ウィルス
     ロザリオ・ドーソン
     ヴィンセント・ドノフリオ

消防士のジェレミーは、殺人現場に遭遇し、証人と
して裁判で証言することを求められる。彼は証人保護
プログラムを適用され、全く違う土地で生活し始めるが、
そんな彼と恋人で捜査官タリアが襲われてしまう...。

<お勧め星>☆☆ この手の映画にラブは不要だし、
どの人物も中途半端で不完全燃焼です。


アーリア系犯罪組織のボス、ヘイガン役は、まさにぴったり
のヴィンセント・ドノフリオ。胸に大きなハーケンクロイツ
を刺青しており、この映画がアメリカ国内で上映されなかった
大きな理由なんだろうな。
一方地元警察の警部補マイク・セラ役はブルース・ウィルス。
かつてヘイガンに相棒やその恋人を殺され、復讐に燃えている
という触れ込みなのに、大して行動しません。ひたすら警察署
でデスクワークしています。


ファイヤーウィズフィアヤー

で、肝心のストーリーはというと、カリフォルニアのロングビーチ
の消防署で、家族同様の仲間と和気あいあいに過ごすジェレミー
が、ある殺人現場に居合わせたことから始まるのです。この事件
もなんだかシマが違うとかどうのこうの言っているわりには、
「おれはデーヴィット・ヘイガンだ。」
なんて名前を名乗ってから、酒店の店主親子を射殺するから、
犯人は誰かなんて聞かれたらフルネームで答えられます。辛うじて
助かったジェレミーは、ヘイガンの裁判の証人として出廷するために
証人保護プログラムの適用を受けるわけですよ。この展開はよく
あるものだけれど、そう簡単に敵に見つかるはずもない。それが
なぜか見つかっちゃうんだな。ついでにジェレミーは、あろうことか
連邦捜査局の女捜査官タリアとラブラブ!モーテルの通路での会話
なんて赤面間違いなし。ただジェレミーの体は鍛えられていて、
なかなかかっこいいです。


ファイヤーウィズフィアヤー

見つかる前には、彼女から銃の手ほどきまで受けています。
公私混同でいいの?そして遂に2人でいるところを襲われ、
ジェレミーは再び証人保護プログラムを受けることになるのです。
「じゃあタリアとはもう会えないのか?」
「裁判が終われば会える」
これが待てないんだな。極めて単細胞なジェレミーは、ヘイガン
さえ倒せば、彼女と暮らせると思い詰め、勝手にロングビーチへ
戻るんです。

ちょっと気になるのは、タリアの通話記録まで調べていたヘイガンが
意外と詰めが甘く、こんな一介の消防士に手下を倒されていくところ。
ちょっと練習しただけで、遠くのそれも車に乗った敵の眉間に銃弾
を撃ち込めるかなあ。そして武器がないとめちゃくちゃ弱いジェレミー
は、格闘するとボロボロに倒されます。でも大して怪我はしない。
さらにマイクは、現場に残ったジェレミーの指紋を一人で隠し、
「晩の6時に指名手配する」
なんて勝手に言っちゃうし。おっさん、足を動かしたのは、ヘイデン
のアジトに行った時ぐらいじゃないの?その時周りがピカリだらけ
だったのは笑っちゃったけど。
「お前の恋人も仲間もその家族も殺す」

と大口を叩いたヘイガンも、ジェレミーの元同僚クレイグをバット
で殴っただけで、他の人は襲わない。もしかして仲間が少ない?
依頼人の秘密を守るべき弁護士の口は軽いし、せっかくジェレミー
のいるモーテルまで来たタリアを一人残して出ていく男ってバカ?
なぜにジェレミーが消防服を借りたのかは、ヘイガンのアジトに
火を放つためだったのには気づくけれど、やはり格闘に弱い。
派手な爆発シーンの連続の割には、タリアやヘイガンはほぼ無傷だし、
消防服でかっこよく火の中から出てくるジェレミーの隣にはもちろん
タリアがいます。
ところですべてを消されたジェレミーは新しいIDをどうやって入手
するのかしらね。まあ、恋人がその手のプロだからコネでできるのか。
スリルが全然感じられない映画でした。




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快楽の悪の華

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快楽の悪の華

「快楽の悪の華」
原題:Trugschluss
監督:マーティン・ヤブロンスキー
2013年 ドイツ映画 100分 R15+
キャスト:トーベン・カストゥンス
     カタリン・ボーン
     マーク=グラシアン・イアンクー
     ゲルハルト・モーア

有名法律事務所に勤務するダーヴィトは、実は妻に
内緒で男娼をしている。ある時、客が男性であり、
その妻が有名な政治家であると知った彼は、それを
ネタにある金をゆすろうと考えるのだった。

<お勧め星>☆☆ スタイリッシュな映像とイケメンな
主人公に惹かれますが、話が中途半端です。


邦題とR15指定というので、官能サスペンス映画を期待
しますが、実はそれほどでもないどころか、サスペンスの
方に重きが置いてあるらしい。
冒頭から甘いマスクでスマートなスーツ姿のダーヴィドの
出勤風景が映ります。立派な家と優しい妻レベッカ、そして
息子ラースがいて、有名法律事務所に勤めるという幸せを
絵に描いたような暮らしをしている主人公。


快楽の悪の華

この役は「ソウルキッチン」(2009)にも出演していた
トーベン・カストゥンスですが、どの役だったのか全然思い
出せません。もしかしたらボーイ役かなあ。
で、彼は女性が待つホテルに向かい、荒々しい行為をして部屋を
あとにするのです。彼は男娼であり、顧客は金持ちな中年夫人
らしい。ところがある時、待ち合わせ場所に向かうと、そこに
いたのは、キムという男性だったのです。
「無理だ」
と彼を残して帰って来たものの、彼はエージェントと共にある計画
を思いつき再びキムと接触するのです。実はこの男性の妻は有名な
政治家であり、そこから政治絡みのサスペンスに変わっていきます。


快楽の悪の華

邦題で期待した官能シーンは既になくなり、キムの妻のボスである
大物政治家とダーヴィドとの駆け引きが描かれ、ダーヴィドが実は
インサイダー取引で事務所を解雇され、弁護士資格を失っていて
妻にそれを知られないために男娼をしていることがわかってくる
のです。まあ、その辺りは大体推測できていましたが、レベッカの
姉の夫の話や、ダーヴィドの両親の話は、この映画にどう関わって
くるのかよくわからないんですよ。
終盤、大物政治家カルコフは、殺し屋まで使っちゃうワルなのに、
拘束したレベッカには、何の危害も加えないし、ダーヴィドの知恵
の前にあっさり彼女を解放してしまう。ところでレベッカと一緒に
車に乗っていたはずのラースはどこに行ったのだろう。彼女が実家
に到着してから拘束したのかなあ。
思わぬところで男娼の仕事が役に立ったりして、かなり主人公に
都合よく話が進むのもいまいちです。
とりあえず全然官能サスペンスではないので期待しない方がいいです。




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スパイ・レジェンド

4

スパイ・レジェンド

「スパイ・レジェンド」
原題:The November Man
監督:ロジャー・ドナルドソン
2014年 アメリカ映画 108分
キャスト:ピアーズ・ブロスナン
     オルガ・キュリレンコ
     ルーク・ブレイシー
     エリザ・テイラー

元CIAのエージェント、デヴェローは、元同僚で恋人
だったナタリアを救うため、モスクワへ向かう。しかし
彼女は、彼の目前で射殺され、その実行犯がCIA時代の
部下メイソンだったことから、彼は大きな陰謀に巻き
込まれていくのだった。

<お勧め星>☆☆半 スパイ映画の王道という感じ。でも
ストーリーが壮大な割に、敵が弱すぎます。


ビル・グレンジャーのスパイ小説「ノヴェンバーマン」
シリーズを007シリーズのビアーズ・ブロスナン主演で
映画化したものです。
とはいえ、原作小説は初めて聞いたものだし、主人公の
デヴェローが「ノヴェンバーマン」と呼ばれ、彼の去った
後には生き残った者はいない、というくだりは、映画の
終盤にかつての同僚ハンリーの口から聞かされるのみです。
オープニングは、2008年モンテネグロで、若いメイソン
とデヴェロー、ハンリーがある作戦を実行するところから
映されます。作戦の前に恋人とひじょーに熱烈にいちゃつく
メイソンに対し「スパイは恋人を作るな」とデヴェローは
戒めます。まあ、これには一理あると思うけれど、そういう
彼だって、後にCIAの同僚が恋人で子供までいたことがわかって
しまう。なんだ、普通の人間じゃん。


スパイ・レジェンド

このメイソン役のルーク・ブレイシーが個人的にとても好きな
お顔です。これからもっと活躍してほしいわ。
で、この作戦が民間人を誤射してしまったことで、デヴェローは
責任を感じ、CIAを辞めた模様。いまやスイスで悠々自適に暮らし
ているのです。そこへひょっこり、かつての同僚ハンリーが出現。
ロシアの次期大統領候補フェデロフの陰謀とそれを探っている、
ナタリアの救出を依頼します。ナタリア...これこそ彼の恋人です。
「ナタリアがきみを待っている」

はい舞台はモスクワに移りました。しかしナタリアは、なぜか
CIAに射殺されてしまいます。それもデヴェローの目の前で。
情報盗難に気づいたロシア連保保安庁の追跡は当然だけれど、
情報を提供するはずのCIAになぜ殺されたのか。ついでにCIAは
なぜデヴェローの登場を知らなかったのか。謎は深まります。
これぞスパイ映画の醍醐味ですね。おまけに射殺したのがメイソン
ときた。デヴェローの頭に血が上るのも無理はないか。
話はここからチェチェンに攻め入ったロシア軍の暴挙が語られ
始め、にわかに国際問題が露呈してきます。その中で、ミラという
女性がフェデロフの恋人であり、難民として収容されていたこと
から、ソーシャルワーカー、アリス・フルニエが登場するのです。


スパイ・レジェンド

この役はかつてのボンドガール、オルガ・キュリレンコ。
「ザ・ターゲット 陰謀のスプレマシー」(2012)の雑な扱い
に憤慨していたけれど、この映画ではとても美しいおみ足を眺め
ることができるし、きれいなお顔をずーっと見続けられます。
このアリスの影のある表情から、すぐにミラの正体がわかって
しまう。まあ深く考えないとわからない映画だと飽きるからなあ。
しかしデヴェローの元にCIAからの刺客が次々と送られるわけ
ですよ。でも不死身なんで、いとも簡単にやっつけます。
唯一メイソンとだけは、ほぼ素手でタイマンをはります。そこは
かつてのお師匠さんのメンツかな。
そして次第に紐解かれていく悪の根源は、デヴェローもびっくり。
ついでに一番弱いところを突かれてしまう。でも、デヴェローは
全く動じません。


スパイ・レジェンド

動じないといえば、このロシア側の殺し屋アレクサは、冷酷無比
で、めっちゃ強いはずなのに、ラスト付近では、あれ〜という
姿を見せます。
どの国でもどの町でもCIAは何を破壊しようが、銃撃しようが
許されてしまうのですね。こんな映画はどこかで見たな。


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ジャッジ 裁かれる判事

4

ジャッジ

「ジャッジ 裁かれる判事」
原題:The Judge
監督:ディビッド・ドブキン
2014年 アメリカ映画 142分
キャスト:ロバート・ダウニー・Jr.
     ロバート・デュヴァル
     ヴェラ・ファーミガ
     ヴィンセント・ドノフリオ

シカゴで敏腕弁護士ハンクは、母の死を知り、実家
のあるインディアナ州へ向かう。地元の名判事である
父ジョセフとは折り合いが悪く、彼は早々に立ち去ろうと
するが、そんな時、父に殺人容疑がかけられたことを知る
のだった。

<お勧め星>☆☆半 法廷サスペンスとして期待していま
したが、無駄に長い映画です。


Rotten Tomatoesの評価が高くないものの、他のレビュー
は結構いいので期待して鑑賞。
冒頭、ロバート・ダウニー・Jr.演じる黒を白に言いくるめる
ような弁護士ハンク・パーマーのいけ好かない姿が映ります。
彼は金のためなら、正義を求めず、ひたすら依頼人の要望に
答える弁護に徹しているのです。
そんな彼の元に突然母の訃報が届きます。実はハンクは妻の
浮気が原因で離婚話が進んでいる身の上。でも一人娘の養育権
は渡さないぞ!と息巻いて地元インディアナ州の田舎町へと
向かうのです。

地元では父ジョセフは名判事であり、町の名士でもあります。
また、兄グレンは、交通事故でメジャーリーガーをあきらめ、
知的障がいのある弟デールとともに、父の言いなりなのです。


ジャッジ

ジョセフとハンクがなぜこれほどまでに疎遠になっていたのかは
厳格すぎたジョセフのせいだけでなく、兄の事故も絡んでいたと
わかるのは映画の終盤。それまでは、はたから見たら両極端で
ありながら、どこか似ているような印象を受ける2人の反発しあう
姿が延々と流れます。
そうそう町のダイナーの女主人リサ役でヴェラ・ファーミガが登場。


ジャッジ

予想通り、彼女はハンクの元カノなんだけど、町に着いた時、兄弟で
行ったバーの女店員カーラが彼女の娘なんです。そうとは知らず早速
チューしちゃったハンクは、後であらぬ想像をして真っ青になります。
ここは笑っちゃう。
そしてジョセフがひき逃げ事件の容疑者として逮捕されるのです。彼の
車についた大きな傷と、被害者の血痕。さらにその被害者マークは
かつてジョセフが懲役20年を言い渡し、出所したばかりという関係
から、彼は殺人事件の犯人として疑われ始めるのです。ここまでは
サスペンス要素が強く、このままどのような事件展開になるのかと
期待します。ところが、肝心の法廷シーンには緊迫感がないんですよ。


ジャッジ

142分という結構長い映画なのに、家族愛と裁判劇を両方描こうと
したために、なにかモヤモヤしたものを感じます。特に終盤の弁護士
ハンクと被告人席のジョセフのやり取りは、現実味を欠いたもので、
話の都合のいい方にばかり判事が介入したりするのです。
また事件の真相もあっと驚くものではなく、期待したどんでん返しも
なく、普通のままでした。


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