スティーヴン・キング ビッグ・ドライバー

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ビッグドライバー

「スティーヴン・キング ビッグ・ドライバー」
原題:Big Driver
原作:スティーヴン・キング
監督:ミカエル・サロモン
2014年 アメリカ映画 88分
キャスト:マリア・ベロ
     オリンピア・デュカキス
     ジョーン・ジェット

人気ミステリー作家テスは、講演の帰り道、主催者
の女性に教わった近道で、車がパンクしてしまう。
そして通りかかった巨体の男に凌辱され、下水管に
捨てられるが、彼女は辛うじて生き延び、単身、男
への復讐を決意するのだった。

<お勧め星>☆☆半 そこそこ面白いけれど、やはり
不完全燃焼という感じが残ります。


原作はスティーヴン・キングの同名小説です。彼の
小説は文字の上では、その狂気が伝わってとても面白い
のに、映像化されると、いまいちの作品になってしまう
物が多々あります。この作品は原作を読んでいないので
ちょっと判断ができませんが、最高に違和感を感じた
のは「ビッグ・ドライバー」というほど大きな男は出て
来ないということです。
ヒロインは「おばあちゃん探偵」シリーズでミステリー
作家として人気を博しているテス・ソーン。この役は
「サード・パーソン」(2013)「プリズナーズ」
(2013)などのマリア・ベロです。


ビッグドライバー

そして彼女に講演を依頼してきたラモーナ役は「コンプライアンス
服従の心理」(2012)のアン・ダウト。ちょっと気のいい
少し愚鈍そうなおばさん役がよく似合います。
テスは遠路はるばる講演に出席するため、愛車のプリウスを運転し、
最新鋭のカーナビを使ってハイウェイを走っていきます。冒頭、テス
は隣の女性とかなり親しそうに思えたけれど、実は心を許している
のは、愛猫フリッツと小説の主人公のおばあちゃん探偵、そして
このカーナビ、トムだけらしい。特に後者の2人は、まるで本物
の人間のように彼女に寄り添い、話しかけたり答えてくれたりします。
それは全てテスの心の声だとわかっているから、どうも話が現実世界
との区別がつけづらくなるのです。それがスティーヴン・キングの
小説の醍醐味だと思うけれど。

さてテスは講演を依頼してきたラモーナと記念撮影した上、帰り道
の近道をナビに入れてもらっちゃう。おばちゃまって結構図々しい
から、人の車のナビを勝手に設定するのですよ。でも早く自宅に
帰りたいから、へいへいお願いしますよ。
しかーし案の定、教えてもらった道は人気がなく、遂には何かを
踏んで車がパンクしてしまいます。当然携帯電話は圏外です。
そこをたまたま通りかかった小型のトラックに乗った男が、パンク
を直してくれると言う。その前にナビのトムはそこをすぐに離れろ
と言っていたけれど、車がパンクしたままでは動けませんよね。
すると太った男は、パンクを直すどころか、彼女をぶん殴って
レイプするのです。


ビッグドライバー

失神しては再び殴られ、レイプされ、遂には森の奥の下水管に
ポイされます。でもテスは強いから死んではいなかったのですよ。
流れる水の中には他にも女性の遺体が転がっている。そこを必死の
形相で歩き続け、山道を下り、雑貨店のようやくたどり着くと
そのトイレで自分の姿を見て、何が起きたのかしっかり思い出します。


ビッグドライバー

彼女がなぜ自分の家の留守電に起きたことを録音したのかが、
今になるとわかって来ます。つまり混乱したまま忘れる記憶が
あってはならないと思ったのですね。そういえば「おばあちゃん探偵」
も「あなたは強いから」と言っていたな。
ここで普通なら911に電話するとか、病院へ行くとか思うけれど、
そこは人気作家ゆえの悩み。事件に遭ったことで売名行為と言われる
かもしれない、とか噂の的になるのが怖いわけです。テスのプライド
が自分でカタをつけるという選択をさせたといっても過言ではない
ですね。

そして犯人への復讐を計画します。まず事件を整理すると、あること
に気づき、そこからどんどん彼女の推理がさえわたって、終盤付近
の攻防に発展します。ちょっとモタつくシーンは、テスの心の動き
を丁寧に描いているのだと好意的に解釈しましょう。
車がパンクさせられた、木に釘を打ち付けたワナを、あそこで
使ったのは爽快だった。このぐらい復讐して当たり前だなと思う
のは人間の心に潜む暴力性を表しているのですね。




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キル・リスト

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キル・リスト

「キル・リスト」
原題:Kill List
監督:ベン・ウィートリー
2011年 イギリス映画 95分
キャスト:ニール・マスケル
     マイケル・スマイリー
     マイアンナ・バーリング

8か月無職の夫ジェイは妻シェルと喧嘩が絶えない。
そんな夫婦の家に、友人ガルと恋人フィオナが遊びに
来るが、楽しい食事も夫妻の喧嘩で台無しになって
しまう。しかしガルはジェイに新しい仕事を持ち込んだ
のだった。

<お勧め星>☆☆ 難解な映画で、ラストはさっぱり
わかりませんでした。結構残酷なシーンがあります。


「キル・リスト」って言うんだから、殺し屋の映画だと
思っていましたし、ジェイと友人ガルが、どうやら殺し
の仕事を請け負っているらしい、ということは映画の
序盤にわかります。しかし「キエフで失敗」って何が
あったのだろう。多分請け負った殺しに失敗したんだろう、
という具合に、わかりづらい内容が多々あります。
冒頭からジェイとシェルのものすごい夫婦喧嘩の声が
響くのです。


キル・リスト

夫妻には7歳の息子サムがいるんだけど、そんなのお構いなく、
fuck連発!特にジェイは瞬間湯沸かし器のようで、優しそうな
風貌とは裏腹に、ブチ切れたらもうどうにも止まらない。
シェルは実は元スウェーデン軍の兵士であり、それも志願して
なったというから、喧嘩の派手さは言わずと知れたものですね。
さて夫妻は友人ガルが、恋人フィオナを連れて遊びに来ても
食事中に大喧嘩を始めます。


キル・リスト

だからといって2人は嫌い同士なのではなく、実は深く愛し
合っているときたからややこしい。気持ちが落ち着けば互い
に謝り、仲直りするんです。似た者同士なのかもね。
で、このフィオナが何とも怪しく、夫妻の家のトイレの鏡の
裏に何かの印を彫っていくし、ジェイが髭剃りの時血を拭いた
ティッシュまで持ち去るという感じ。これ何の意味があるの
だろう。
とりあえず金が欲しいジェイはガルの話に乗り、再びチーム
を組んで殺し屋稼業をすることになります。ところが今回の
クライアントは、めっちゃ不気味で、ジェイの手の平を深く
ナイフで傷つけ、自分の手の平も少し切って血を出す。は?

最初のターゲットは「神父」。
目的は殺すことで、理由は考えないけれど、この神父が
「Thank you」
と言って殺されていきます。なんか変だな〜。でも2人目だ。
次は「司書」。
彼は少年を暴行していたもようで、その現場を撮影したDVD
が幾枚もあるのです。もうジェイはめちゃくちゃ怒って、
すごい拷問を加えたあげく、その撮影者の名前も聞き出して
殺しちゃう。ガルは終始冷静であり、現場のクリーンアップ
を主張するも敢え無く却下され、撮影者の元へ。ジェイは
やっぱりめちゃくちゃ暴行して殺すけれど、そこにはなぜか
ジェイとガルの資料があるわけですよ。ということは、もしか
したら最終ターゲットは自分たちか?

クライアントに仕事の中止を申し入れたら、
「お前も家族も命はない」
と言われるし、ジェイの自宅ではウサギらしき小動物の切り
刻まれた死骸が庭に落ちていたり、飼っていた猫の惨殺死体
がぶら下がったりします。ちなみにウサギらしき死骸をジェイ
はガーリック味で焼いて食べます。アンビリーバボー!!!
そしてターゲットは「議員」。


キル・リスト

ところがその広大な屋敷では、変な集団が、たいまつを持って
練り歩き、何かの儀式を行っているのです。生贄らしき女性は
首を吊らされる。
「うぉー!」
とばかりにジェイは銃を乱射するもんだから、この不気味集団
が襲ってくるわけですよ。全裸の男女や変な布きれを身にまとった
集団は藁のような被り物をしています。2人が逃げ込んだ地下壕
は、狭くあちこちに分岐点があるから、どこへ逃げたら助かる
のか全然わかりません。おまけに集団はみんなナイフを手にして
います。おーっとガルはブスブス刺されていますよ。
「一緒に逃げようぜ」
「ジェイ、俺はもうだめだ」

そうだね。お腹から中身が出てたらもうだめよね。
その後隠れ家にいたシェルの元へ向かうと、そこへも例の集団が
やって来ます。たいまつって怖いのよね。だけど何の集団なの
かしら。これは最後にわかるのかしら。
ラストはジェイが藁の被り物をかぶせられ、「猫背」と死闘を
繰り広げ、見事勝利。...ところがその「猫背」の被り物が外れる
と、そこには...。さらに猫背と思ったら、何かを背負っており...。
さらにさらにこの集団には、例のクライアントやフィオナまでいる。
全然意味が分からない。とりあえず眠ることなく見られます。


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母なる復讐 女子高性強姦事件

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JUGEMテーマ:韓国映画全般

母なる復讐

「母なる復讐 女子高生強姦事件」
原題:Don't Cry Mommy
監督:キム・ヨンハン
2012年 韓国映画 92分
キャスト:ユソン
     ナム・ボラ
     ユ・オソン
     ドンホ

夫と離婚し、娘ウナと新生活を始めたユリムは、カフェ
のオープンを控えていた。一方ウナは同級生チョハンに
恋心を抱き、チョコをプレゼントしようと考えるが、
待ち合わせた学校の屋上で不良グループに強姦され、
動画撮影されてしまうのだった。

<お勧め星>☆☆ 重いテーマを直接的に描き過ぎて
ストーリーが冗長になっています。


実話に基づいて作られているというのは、頻繁に見られる
ものですが、この映画のベースの事件がかなり不快なもの
であり「少年法」への疑問を強く訴えたかったのでしょう。
それゆえ、映画としては感情に走り過ぎて、被害者側の
慟哭、特に母親の悲痛なシーンが長い時間を割いて描かれ
すぎ、ラストも救いようがありません。

日本でも「少年法」という法律によって、成人並みの犯罪
が、極めて軽微な処罰になったり、加害者側のプライバシー
のみが強く守られてしまうという印象を受けます。少年法に
守られて矯正教育を受けた人物が、成人し、社会復帰して
自分について本を書く、などという暴挙も許されるとは
被害者側ではたまったもんではありません。

さて、先ほども書いたようにこの映画は緻密なストーリーが
期待される韓国映画には珍しく、ショッキングな事件とそれ
への復讐劇がなんの計画性もなく、また伏線もなく描かれて
いるので、92分が長く感じます。
ダメ夫と離婚したばかりのユリムは、娘ウナとの新生活を
開始したばかり。娘は通い始めた高校でスミンという友人も
でき、ユリムは自ら経営するカフェのオープンを楽しみに
しているのです。序盤の幸せそうな母娘の姿があっという間に
変わってしまうのが本当に悲しい。ウナ役のナム・ボラは
まさに美少女だわ。

そんなウナは同級生で陰のある少年チョハンに恋心を抱き、
母に教わってチョコレートを作ってプレゼントしようと考える
のです。スミンがなぜ「あの人はやめたほうがいい」と言った
のだろう。そんなことも気にせず、舞い上がったウナは彼と
学校の屋上で待ち合わせることに。しかし、そこには不良2人
ミング、チュンもいたわけです。同時刻母親は、スイミング
スクールのコーチとカラオケを楽しんでいた。それが彼女の
心に後に大きな影を落とすのですが。


母なる復讐

ウナは匿名の通報で警察に保護され、そのまま病院へ搬送され
ます。この時の医師や警察官の無遠慮な態度は、被害者のみ
ならず家族の心も逆なでします。すぐに捕まったクソガキは
どいつもこいつもカスであり、その子の親たちも同じくらいに
カスです。


母なる復讐

この不良のうちチュン役の少年は、上映後に全く知らない人に
罵られたそうで、それほどまでにクズぶりを好演しています。
また、ウナが心を寄せたチョハン役は元U-KISSというアイドル
グループのドンホで、この子は演技が下手くそ。
「少年法」の壁もあり、示談を進める警察、検事に逆らい、
裁判を起こすものの、彼らのうち2名は証拠なしで釈放され、
1名は保護観察というだけの処分となります。こいつら初犯じゃ
ないのに、どうしてこんなに緩い処分なんだろう。日本でもこう
なのだろうか。被害者は法廷に立たされ、幾度となく同じ質問
を浴びせられ、消したい記憶を思い出さなければならないのです。

ユリムは、元夫の恋人で有能な弁護士の女性に「彼らを死刑にして」
と相談しますが、この話はどうなったのかな。
ウナはその後再び彼らに呼び出され、同じ様に暴行され、動画
撮影されるのです。多分ウナはまだ幼くて、心も弱く、自分の
過ちでこんな事態になったことを母に申し訳ないと思っていたの
でしょうね。母は逆に自分が遊んでいたために、娘の緊急電話に
気づかなかったことを悔いていた。それは手に取るようにわかるし、
この後、ケーキを購入し、自ら命を絶つウナを見つけた母の嘆きも
強く伝わります。細かいことだけれど救急車をなんで呼ばなかった
のかしら。それほど動転していたということかな。
ウナの死後、冷蔵庫の中にケーキが入っており、そのメッセージが
「Don't Cry, Mommy」

ここから母なる復讐が始まるわけですが、ウナのスマホからチュン
を割り出したまでは話がつながります。ただそこからはひたすら
ユリム1人で包丁を持って相手に立ち向かうばかり。さっき血だらけ
だった彼女の手が、帰宅するときれいになっているという雑なシーン
も見られます。また相手を刺すまでに、めちゃめちゃ長い時間を
かけるのも、見ている側の気持ちが冷めてしまうのです。

ラストはウナが好きだったチョハンが実は実行犯であり、嘘ばかり
ユリムに話していたことがわかるんだけれど、なんで学校の屋上まで
連れて行って刺すかなあ。そして2人も殺害した犯人に1人の刑事
しか来ないってどういうことかしら。2時間ドラマじゃあるまいし。
ただ、ラスト付近にわかるスミンが実は現場を目撃していたことは
彼女も被害者だったのかも?と思ってしまいました。
訴えたい内容は強く伝わりますが、映画としては上手くできていた
とは言い難いものです。違う手法で描いてほしかった。



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ファイヤー・ウィズ・ファイヤー 炎の誓い

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ファイヤーウィズフィアヤー

「ファイヤー・ウィズ・ファイヤー」
原題:Fire with Fire
監督:デヴィッド・バレット
2012年 アメリカ映画 97分
キャスト:ジョシュ・デュアメル
     ブルース・ウィルス
     ロザリオ・ドーソン
     ヴィンセント・ドノフリオ

消防士のジェレミーは、殺人現場に遭遇し、証人と
して裁判で証言することを求められる。彼は証人保護
プログラムを適用され、全く違う土地で生活し始めるが、
そんな彼と恋人で捜査官タリアが襲われてしまう...。

<お勧め星>☆☆ この手の映画にラブは不要だし、
どの人物も中途半端で不完全燃焼です。


アーリア系犯罪組織のボス、ヘイガン役は、まさにぴったり
のヴィンセント・ドノフリオ。胸に大きなハーケンクロイツ
を刺青しており、この映画がアメリカ国内で上映されなかった
大きな理由なんだろうな。
一方地元警察の警部補マイク・セラ役はブルース・ウィルス。
かつてヘイガンに相棒やその恋人を殺され、復讐に燃えている
という触れ込みなのに、大して行動しません。ひたすら警察署
でデスクワークしています。


ファイヤーウィズフィアヤー

で、肝心のストーリーはというと、カリフォルニアのロングビーチ
の消防署で、家族同様の仲間と和気あいあいに過ごすジェレミー
が、ある殺人現場に居合わせたことから始まるのです。この事件
もなんだかシマが違うとかどうのこうの言っているわりには、
「おれはデーヴィット・ヘイガンだ。」
なんて名前を名乗ってから、酒店の店主親子を射殺するから、
犯人は誰かなんて聞かれたらフルネームで答えられます。辛うじて
助かったジェレミーは、ヘイガンの裁判の証人として出廷するために
証人保護プログラムの適用を受けるわけですよ。この展開はよく
あるものだけれど、そう簡単に敵に見つかるはずもない。それが
なぜか見つかっちゃうんだな。ついでにジェレミーは、あろうことか
連邦捜査局の女捜査官タリアとラブラブ!モーテルの通路での会話
なんて赤面間違いなし。ただジェレミーの体は鍛えられていて、
なかなかかっこいいです。


ファイヤーウィズフィアヤー

見つかる前には、彼女から銃の手ほどきまで受けています。
公私混同でいいの?そして遂に2人でいるところを襲われ、
ジェレミーは再び証人保護プログラムを受けることになるのです。
「じゃあタリアとはもう会えないのか?」
「裁判が終われば会える」
これが待てないんだな。極めて単細胞なジェレミーは、ヘイガン
さえ倒せば、彼女と暮らせると思い詰め、勝手にロングビーチへ
戻るんです。

ちょっと気になるのは、タリアの通話記録まで調べていたヘイガンが
意外と詰めが甘く、こんな一介の消防士に手下を倒されていくところ。
ちょっと練習しただけで、遠くのそれも車に乗った敵の眉間に銃弾
を撃ち込めるかなあ。そして武器がないとめちゃくちゃ弱いジェレミー
は、格闘するとボロボロに倒されます。でも大して怪我はしない。
さらにマイクは、現場に残ったジェレミーの指紋を一人で隠し、
「晩の6時に指名手配する」
なんて勝手に言っちゃうし。おっさん、足を動かしたのは、ヘイデン
のアジトに行った時ぐらいじゃないの?その時周りがピカリだらけ
だったのは笑っちゃったけど。
「お前の恋人も仲間もその家族も殺す」

と大口を叩いたヘイガンも、ジェレミーの元同僚クレイグをバット
で殴っただけで、他の人は襲わない。もしかして仲間が少ない?
依頼人の秘密を守るべき弁護士の口は軽いし、せっかくジェレミー
のいるモーテルまで来たタリアを一人残して出ていく男ってバカ?
なぜにジェレミーが消防服を借りたのかは、ヘイガンのアジトに
火を放つためだったのには気づくけれど、やはり格闘に弱い。
派手な爆発シーンの連続の割には、タリアやヘイガンはほぼ無傷だし、
消防服でかっこよく火の中から出てくるジェレミーの隣にはもちろん
タリアがいます。
ところですべてを消されたジェレミーは新しいIDをどうやって入手
するのかしらね。まあ、恋人がその手のプロだからコネでできるのか。
スリルが全然感じられない映画でした。




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快楽の悪の華

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快楽の悪の華

「快楽の悪の華」
原題:Trugschluss
監督:マーティン・ヤブロンスキー
2013年 ドイツ映画 100分 R15+
キャスト:トーベン・カストゥンス
     カタリン・ボーン
     マーク=グラシアン・イアンクー
     ゲルハルト・モーア

有名法律事務所に勤務するダーヴィトは、実は妻に
内緒で男娼をしている。ある時、客が男性であり、
その妻が有名な政治家であると知った彼は、それを
ネタにある金をゆすろうと考えるのだった。

<お勧め星>☆☆ スタイリッシュな映像とイケメンな
主人公に惹かれますが、話が中途半端です。


邦題とR15指定というので、官能サスペンス映画を期待
しますが、実はそれほどでもないどころか、サスペンスの
方に重きが置いてあるらしい。
冒頭から甘いマスクでスマートなスーツ姿のダーヴィドの
出勤風景が映ります。立派な家と優しい妻レベッカ、そして
息子ラースがいて、有名法律事務所に勤めるという幸せを
絵に描いたような暮らしをしている主人公。


快楽の悪の華

この役は「ソウルキッチン」(2009)にも出演していた
トーベン・カストゥンスですが、どの役だったのか全然思い
出せません。もしかしたらボーイ役かなあ。
で、彼は女性が待つホテルに向かい、荒々しい行為をして部屋を
あとにするのです。彼は男娼であり、顧客は金持ちな中年夫人
らしい。ところがある時、待ち合わせ場所に向かうと、そこに
いたのは、キムという男性だったのです。
「無理だ」
と彼を残して帰って来たものの、彼はエージェントと共にある計画
を思いつき再びキムと接触するのです。実はこの男性の妻は有名な
政治家であり、そこから政治絡みのサスペンスに変わっていきます。


快楽の悪の華

邦題で期待した官能シーンは既になくなり、キムの妻のボスである
大物政治家とダーヴィドとの駆け引きが描かれ、ダーヴィドが実は
インサイダー取引で事務所を解雇され、弁護士資格を失っていて
妻にそれを知られないために男娼をしていることがわかってくる
のです。まあ、その辺りは大体推測できていましたが、レベッカの
姉の夫の話や、ダーヴィドの両親の話は、この映画にどう関わって
くるのかよくわからないんですよ。
終盤、大物政治家カルコフは、殺し屋まで使っちゃうワルなのに、
拘束したレベッカには、何の危害も加えないし、ダーヴィドの知恵
の前にあっさり彼女を解放してしまう。ところでレベッカと一緒に
車に乗っていたはずのラースはどこに行ったのだろう。彼女が実家
に到着してから拘束したのかなあ。
思わぬところで男娼の仕事が役に立ったりして、かなり主人公に
都合よく話が進むのもいまいちです。
とりあえず全然官能サスペンスではないので期待しない方がいいです。




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スパイ・レジェンド

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スパイ・レジェンド

「スパイ・レジェンド」
原題:The November Man
監督:ロジャー・ドナルドソン
2014年 アメリカ映画 108分
キャスト:ピアーズ・ブロスナン
     オルガ・キュリレンコ
     ルーク・ブレイシー
     エリザ・テイラー

元CIAのエージェント、デヴェローは、元同僚で恋人
だったナタリアを救うため、モスクワへ向かう。しかし
彼女は、彼の目前で射殺され、その実行犯がCIA時代の
部下メイソンだったことから、彼は大きな陰謀に巻き
込まれていくのだった。

<お勧め星>☆☆半 スパイ映画の王道という感じ。でも
ストーリーが壮大な割に、敵が弱すぎます。


ビル・グレンジャーのスパイ小説「ノヴェンバーマン」
シリーズを007シリーズのビアーズ・ブロスナン主演で
映画化したものです。
とはいえ、原作小説は初めて聞いたものだし、主人公の
デヴェローが「ノヴェンバーマン」と呼ばれ、彼の去った
後には生き残った者はいない、というくだりは、映画の
終盤にかつての同僚ハンリーの口から聞かされるのみです。
オープニングは、2008年モンテネグロで、若いメイソン
とデヴェロー、ハンリーがある作戦を実行するところから
映されます。作戦の前に恋人とひじょーに熱烈にいちゃつく
メイソンに対し「スパイは恋人を作るな」とデヴェローは
戒めます。まあ、これには一理あると思うけれど、そういう
彼だって、後にCIAの同僚が恋人で子供までいたことがわかって
しまう。なんだ、普通の人間じゃん。


スパイ・レジェンド

このメイソン役のルーク・ブレイシーが個人的にとても好きな
お顔です。これからもっと活躍してほしいわ。
で、この作戦が民間人を誤射してしまったことで、デヴェローは
責任を感じ、CIAを辞めた模様。いまやスイスで悠々自適に暮らし
ているのです。そこへひょっこり、かつての同僚ハンリーが出現。
ロシアの次期大統領候補フェデロフの陰謀とそれを探っている、
ナタリアの救出を依頼します。ナタリア...これこそ彼の恋人です。
「ナタリアがきみを待っている」

はい舞台はモスクワに移りました。しかしナタリアは、なぜか
CIAに射殺されてしまいます。それもデヴェローの目の前で。
情報盗難に気づいたロシア連保保安庁の追跡は当然だけれど、
情報を提供するはずのCIAになぜ殺されたのか。ついでにCIAは
なぜデヴェローの登場を知らなかったのか。謎は深まります。
これぞスパイ映画の醍醐味ですね。おまけに射殺したのがメイソン
ときた。デヴェローの頭に血が上るのも無理はないか。
話はここからチェチェンに攻め入ったロシア軍の暴挙が語られ
始め、にわかに国際問題が露呈してきます。その中で、ミラという
女性がフェデロフの恋人であり、難民として収容されていたこと
から、ソーシャルワーカー、アリス・フルニエが登場するのです。


スパイ・レジェンド

この役はかつてのボンドガール、オルガ・キュリレンコ。
「ザ・ターゲット 陰謀のスプレマシー」(2012)の雑な扱い
に憤慨していたけれど、この映画ではとても美しいおみ足を眺め
ることができるし、きれいなお顔をずーっと見続けられます。
このアリスの影のある表情から、すぐにミラの正体がわかって
しまう。まあ深く考えないとわからない映画だと飽きるからなあ。
しかしデヴェローの元にCIAからの刺客が次々と送られるわけ
ですよ。でも不死身なんで、いとも簡単にやっつけます。
唯一メイソンとだけは、ほぼ素手でタイマンをはります。そこは
かつてのお師匠さんのメンツかな。
そして次第に紐解かれていく悪の根源は、デヴェローもびっくり。
ついでに一番弱いところを突かれてしまう。でも、デヴェローは
全く動じません。


スパイ・レジェンド

動じないといえば、このロシア側の殺し屋アレクサは、冷酷無比
で、めっちゃ強いはずなのに、ラスト付近では、あれ〜という
姿を見せます。
どの国でもどの町でもCIAは何を破壊しようが、銃撃しようが
許されてしまうのですね。こんな映画はどこかで見たな。


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ジャッジ 裁かれる判事

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ジャッジ

「ジャッジ 裁かれる判事」
原題:The Judge
監督:ディビッド・ドブキン
2014年 アメリカ映画 142分
キャスト:ロバート・ダウニー・Jr.
     ロバート・デュヴァル
     ヴェラ・ファーミガ
     ヴィンセント・ドノフリオ

シカゴで敏腕弁護士ハンクは、母の死を知り、実家
のあるインディアナ州へ向かう。地元の名判事である
父ジョセフとは折り合いが悪く、彼は早々に立ち去ろうと
するが、そんな時、父に殺人容疑がかけられたことを知る
のだった。

<お勧め星>☆☆半 法廷サスペンスとして期待していま
したが、無駄に長い映画です。


Rotten Tomatoesの評価が高くないものの、他のレビュー
は結構いいので期待して鑑賞。
冒頭、ロバート・ダウニー・Jr.演じる黒を白に言いくるめる
ような弁護士ハンク・パーマーのいけ好かない姿が映ります。
彼は金のためなら、正義を求めず、ひたすら依頼人の要望に
答える弁護に徹しているのです。
そんな彼の元に突然母の訃報が届きます。実はハンクは妻の
浮気が原因で離婚話が進んでいる身の上。でも一人娘の養育権
は渡さないぞ!と息巻いて地元インディアナ州の田舎町へと
向かうのです。

地元では父ジョセフは名判事であり、町の名士でもあります。
また、兄グレンは、交通事故でメジャーリーガーをあきらめ、
知的障がいのある弟デールとともに、父の言いなりなのです。


ジャッジ

ジョセフとハンクがなぜこれほどまでに疎遠になっていたのかは
厳格すぎたジョセフのせいだけでなく、兄の事故も絡んでいたと
わかるのは映画の終盤。それまでは、はたから見たら両極端で
ありながら、どこか似ているような印象を受ける2人の反発しあう
姿が延々と流れます。
そうそう町のダイナーの女主人リサ役でヴェラ・ファーミガが登場。


ジャッジ

予想通り、彼女はハンクの元カノなんだけど、町に着いた時、兄弟で
行ったバーの女店員カーラが彼女の娘なんです。そうとは知らず早速
チューしちゃったハンクは、後であらぬ想像をして真っ青になります。
ここは笑っちゃう。
そしてジョセフがひき逃げ事件の容疑者として逮捕されるのです。彼の
車についた大きな傷と、被害者の血痕。さらにその被害者マークは
かつてジョセフが懲役20年を言い渡し、出所したばかりという関係
から、彼は殺人事件の犯人として疑われ始めるのです。ここまでは
サスペンス要素が強く、このままどのような事件展開になるのかと
期待します。ところが、肝心の法廷シーンには緊迫感がないんですよ。


ジャッジ

142分という結構長い映画なのに、家族愛と裁判劇を両方描こうと
したために、なにかモヤモヤしたものを感じます。特に終盤の弁護士
ハンクと被告人席のジョセフのやり取りは、現実味を欠いたもので、
話の都合のいい方にばかり判事が介入したりするのです。
また事件の真相もあっと驚くものではなく、期待したどんでん返しも
なく、普通のままでした。


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ナイトピープル

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JUGEMテーマ:邦画

ナイトピープル

「ナイトピープル」
監督:門井 肇
原作:逢坂 剛 「都会の野獣」
2012年 日本映画 90分 PG12
キャスト:佐藤江梨子
     北村一輝
     若村麻由美
     三元雅芸
     杉本哲太

バー「ナイトピープル」のマスター、木村の元で萌子
という女性が働き始める。彼女は木村の元恋人に似て
おり、彼は心を惹かれる。しかし刑事曽根が現れ、
彼女の過去に犯した罪を暴露するのだた。

<お勧め星>☆☆半 多分原作はおもしろいのでしょう。
短い映画なのに緊張感が乏しいです。


冒頭は結構スリリングです。議員の家に何やら用事に来た
ヤクザが家に入ると同時に、2人組が侵入し、議員の家の
隠し金を華麗に強奪していきます。これが海外映画なら
すんなり入り込めるのですが、どうも銃の所持について
厳しい日本で、こうも簡単に発砲できるのかと疑問。まあ
ここはヤクザ絡みだし、街中のことでもないので、あり得る
かなと納得。
そしてシーンは変わって、バー、「ナイトピープル」の
マスター木村の元を訪れる美女が一人映ります。木村役の
北村一輝は、どこか影のある雰囲気が似合っています。でも
佐藤江梨子が高身長なので、かなり不釣り合いです。


ナイトピープル

どちらかというと、謎の女花宮役の若村麻由美がきれいだし、
いかにも怪しげでいい感じ。
突然従業員に応募してきた杉野萌子は、かなり胡散臭く、
杉本哲太演じる曽根刑事が、実は萌子というのは偽名で、
冒頭の強盗事件の犯人の一人であり、服役後整形したと告げ口
します。曽根がなぜ萌子に固執するのかは、萌子が奪った
金をどこかに隠し、相棒の男は殺したのだと確信しているからで
なぜにそう思うかの理由付けがどうも薄いです。

木村自身もかつてはアンダーグラウンドの世界に身を置いていて
そのつながりで花宮が出現するらしいのですが、ここも浅くしか
描かれません。なので原作を読んでいないと、人物相関図がよく
わからないのです。
時折火を使ったパフォーマンス映像が入り込むのはなんだろう?
一方、例の事件で、失態をしでかしたヤクザの子分、葛西は
組を破門になっています。ところが彼を狙う連中をあっという間に
やっつけて、黒幕を聞き出すんです。それが強いのなんのって。


ナイトピープル

ここでも銃をバンバン発砲するので、ここは本当に日本かな?
と疑問に思ってしまう。
次第に真相が紐解かれていくと、そもそもの発端が例の強盗事件に
あったことがわかるのです。それと萌子と木村のつながりもはっきり
してきます。そうか、そういうことか。しかしそこからも二転三転し、
終盤は街中での銃撃戦まで起きるんです。日本の警官はそんなにすぐに
発砲しないし、民間人撃たれてますよ。街中でライフルをぶっ放すって
あり得ない状況だわ。その前の雪山での超スローな銃撃戦は、見るに
耐えません。こんなに人が死んだら警察が来るでしょうにね。
まあ、ラストはエンドロールまでしっかり見ろ、ということですかね。


ナイトピープル

それにしても佐藤江梨子は、ものすごく足が遅いです。なのですぐに
追いつかれてしまいます。彼女の運動神経のない走りっぷりは笑え
ます。



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パワー・ゲーム

3

パワーゲーム

「パワー・ゲーム」
原題:Paranoia
監督:ロバート・ルケティック
2013年 アメリカ映画 106分
キャスト:リアム・ヘムズワース
     ハリソン・フォード
     ゲイリー・オールドマン
     アンバー・ハード
     リチャード・ドレイファス

IT企業ワイアットに勤めるアダムは、プレゼンに
失敗した腹いせに経費を私的に流用してしまう。
それを知ったワイアットのCEOは、彼にライバル社
アイコンへ潜入することを強要するのだった。

<お勧め星>☆☆ 結構スリリングに見られたのですが
どのシーンもどの設定もありきたりで、どこかで見た
ものの寄せ集め感が漂います。


主役のアダム・キャシディ役は「ハンガー・ゲーム」
シリーズのリアム・ヘムズワース。そして映画内で彼の
恋人になるのは、アンバー・ハードです。


パワーゲーム

昨年、ジョニー・デップが映画の宣伝で来日した際、恋人と
して同行し、帰国後すぐに結婚しましたが、不仲説が既に
流れていますね。バイセクシュアルを公言しているっていう
から、なんで結婚したのかなあ。余計なお世話か。
ニューヨーク、ブルックリンに住むアダムは、ケヴィンと共に
ワイアット社に勤めているものの、一介の社員に過ぎず、大事な
プレゼンではCEOのニックに反論し、大失敗をしでかします。
「対岸の人」と映画内でエマ(アンバー・ハード)が言う通り
マンハッタンの対岸の人々は、かなり下に見られている模様。
そりゃマンハッタンに住む人が超富裕層だからだよね。

で、ヤケを起こしたアダムのチームは、経費を私的に流用して
クラブで大はしゃぎ。そんなことは会社にすぐにばれて、彼らは
クビになります。ところが、アダムを呼びつけたニックCEOは
「逮捕されるか、ライバル、アイコン社の情報を盗むか二者択一」
なんて言うのです。ニック役はゲイリー・オールドマン。一方
アイコン社のジョック・ゴダードCEO役は、まさかの丸刈り
ハリソン・フォードです。


パワーゲーム

どちらもじいさまパワー炸裂で、老獪な権力者をとても上手に
演じています。ジョックなどはGパンでパーティーに現れるから
どう見てもスティーヴ・ジョブズのパクリだよな、と思って
しまう。
アダムのスパイ活動は、両社のセキュリティシステムが細かく
描かれ、監視カメラ、盗聴、指紋認証etc.とこんなにすごいんだ
というかのごとく映像が流れます。でもどこかで見たようなもの
ばかりなんだよね。
さらに恋人エマがシャワー中に、彼女のPCの極秘情報をUSBメモリー
に移すなんてシーンは2時間ドラマでももう見飽きてる。
さすがにFBIが登場してきた時は、こりゃ大騒動と思ったけれど、
案外た易くハッピーエンドなんです。


パワーゲーム

アダムの父親役のリチャード・ドレイファスがお茶目だったのが
一番楽しかったかな。




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ダウト・ゲーム

4

ダウト・ゲーム

「ダウト・ゲーム」
原題:Reasonable Doubt
監督:ピーター・ハウィット
2014年 ドイツ=カナダ=アメリカ映画 91分
キャスト:サミュエル・L・ジャクソン
     ドミニク・クーパー
     グロリア・ルーベン
     ライアン・ロビンズ

敏腕検事ミッチは、ある晩泥酔して車を運転し、
人をはねてしまう。通報後その場を立ち去った彼は
事故の容疑者が捕まったことを知る。彼はその男の
裁判を担当し、なんとか無罪にするが...。

<お勧め星>☆☆ ハラハラ具合が2時間ドラマ並み
で、なんのひねりもないラストでした。


「フライトプラン」(2005)の脚本家が仕掛ける、と
ジャケットに書いてあるのは、スリルはあるけれど、穴
がいっぱいありますよ〜とアピールしているようなもの
ですね。とっても不安に思いつつ鑑賞。
冒頭、少女が藪に姿を消し、あら事件の始まり?と思った
ら、特に問題もなく、「怖いおじさんがいたの」と言う
娘を無事に連れ帰る母が映ります。後に残された血のついた
ボールは何を意味するのかしら?
さて主役の敏腕検事ミッチ役はドミニク・クーパー。


ダウト・ゲーム

体を鍛えているのがシャツの上からわかります。
彼はレイチェルという美しい妻とエラという赤ちゃんに
恵まれ、将来を嘱望される検事なのです。いつも通り無事に
裁判を終え、飲み会に出席した彼は泥酔。タクシーで帰ろう
と決めていたのに、車にいたずらされていたので、飲酒運転
で帰宅し始めます。最初からタクシーで来ればよかったのにね。
そして後ろからパトカーが来たのを避けるため、小道に入った
途端、人をはねてしまうのです。この被害者の姿があまりに
ひどい傷を負っていて、あれくらいの衝突でこうなるか、と
少々疑問に思いますが、そこは後に理由がわかります。
とりあえず、善人のミッチは911に通報しようとしますが、
悪人のミッチが「携帯電話はだめ、公衆電話」と考え、すぐ
そばの公衆電話から通報。ここは既に逃げようと考えているの
がまるわかりで、小賢しいです。

帰宅してからのミッチはものすごく怪しげで、それは翌日に
なってさらに度合いを増し、自分から「ひき逃げ事件」について
警察に聞きに行くという始末です。そしてすぐに容疑者が捕まり
ミッチはその容疑者クリントンを何とか無罪にしようと、変な
裁判をするんです。検事なのに容疑者を無罪にする。
クリントン役はサミュエル・L・ジャクソン。


ダウト・ゲーム

ものすごく悪そうな雰囲気を出しています。
実は警察では、クリントンがトラックの荷台に被害者を乗せて
おり、連続して起きている拷問殺人事件との関連も考えていた
のですが、ミッチのせいで、ひき逃げ事件の容疑者となり、晴れて
無罪放免となるのです。いぶかしげに見つめるキャノン刑事も
大して映画内では活躍しません。いや、最後にしているかな。
その後実はクリントンが、連続拷問殺人鬼ではないかとようやく
疑い始めたミッチを、早々に脅し始めるクリントン。話が単純
です。

クリントンについて調べるため、キャノン刑事のオフィスに忍び
込んでPCから情報を盗み出すシーンなんて、2時間ドラマの定番
となっていますよ。一旦警察署を出たキャノンが忘れ物をして
戻って来るのと、ミッチのその行動が交互に移り、一応ハラハラ
します。鉢合わせになったら面白いのにね。
また、義兄で仮釈放中のジミーを使って、クリントンの家に不法
侵入してみたのに、肝心の証拠は落として兄の危機に駆け付ける
という行き当たりばったりの行動をしでかすミッチはバカですか。
逆にクリントンの行動も、全然納得にいくものではないし、ラスト
付近はものすごくありきたり。ついでにラストはなんのひねりも
なく、あれ?これで終わり?という変な話でした。
ところでクリントンが持っていて、使う必要がなかった切り札って
なんなんでしょうね。やっぱり穴だらけの映画でした。


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